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墨汁マガジンVol.535「イーサリアムへの51%攻撃は可能か?データから見る影響と現実」

目次
  • 1 51%攻撃とは?
  • 2 51%攻撃は意味をなさない
  • 3 トランザクションの検閲とは?
  • 4 マイナーとマイニングプールへの影響
  • 5 イーサリアムハッシュレート分布
  • 6 ソロマイナーとその影響力を算出する
  • 7 イーサリアム2.0への影響
  • 8 ETHの価格影響
  • 9 まとめ
イーサリアムロンドンハードフォークで実装が決定したEIP-1559により、利己的なマイナーによって反対がされており、4月1日から一時的に51時間ほどEthermineにハッシュレートを集めて51%攻撃を行うという呼びかけが行われています。本稿では51%攻撃による影響、51%攻撃として成り立つのか、イーサリアム価格への影響はどうなるのかについて詳しく解説を行います。

51%攻撃とは?

51%攻撃とは、イーサリアムやビットコインなどのトランザクションにマイニングを必要とするPoW(Proof of Work)特有のネットワーク攻撃であり、ハッシュレートを提供するマイナーが買収などで結託し、ネットワーク全体の51%以上を占めてコントロールするというものです。
ハッシュレートの51%以上を占めるだけでは攻撃にはならず、トランザクションの検閲や二重支払いなどのネットワークのコントロールを意図的にするものを51%攻撃と呼びます。ですがハッシュレートが51%を占めると、マイナーまたはマイニングプールが攻撃しないことを”トラスト(信じる)”する必要があるので、ブロックチェーンの利点は失われると言えます。
また51%攻撃はイーサリアムやビットコインのトランザクションに影響を与えるものであり、

 

・直接的なネットワークの破壊
・発行数やコンセンサスの変更

 

のようなことはできません。

 

51%攻撃は意味をなさない

51%攻撃は主にトランザクションの検閲や二重支払いが目的で行われますが、

 

「今回のマイナーの51%攻撃は意味をなさない」

 

ものになります。そもそも51%攻撃を行うには

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