- 1 32ETHの引出しはいつから可能か？
- 2 デポジットコントラクトの問題
- 3 問題の争点
- 4 32ETHを引き出すのに必要な実装
- 5 まとめ
イーサリアム2.0は当初の予定であったフェイズ0のBeacon Chainのローンチからの段階を踏んだShardingやeWASM(EVM)のローンチからETH2への移行というロードマップを変更。The Mergeによってイーサリアム1.0をETH1エンジンとして統合することになり、デポジットコントラクトへステーキングした32ETHの引出し対応が変わる形となっています。
本稿ではThe Merge後の32ETH引出しの問題点とイーサリアム2.0に移行後にいつ引き出せるようになるのかについて詳しく解説を行います。The Merge後の引出しの変化について墨汁マガジン「【2021年末版】イーサリアムのステーキングした32ETHを引出しはThe Mergeでどうなる？」を参照してください。
32ETHの引出しはいつから可能か？
The Mergeは2021年末から2022年初旬をターゲットにしてETH1とETH2を統合する予定となっており、イーサリアム2.0のロードマップの最優先事項となっています。The MergeではETH1とETH2間のブリッジ問題となっていたお互いのステートの確認を
Beacon Chain：システムレイヤー
ETH1エンジン：エグゼキューションレイヤー
として行えるため可能となります。
ですがここではあくまで統合のみを優先するため、デポジットコントラクトからの引出し変更などは行われません。よって現在のロードマップをもとに考慮すると32ETHまたはバリデータ報酬の引出しは早くても2022中旬以降であると考えられるでしょう。
ETH1エンジンについては墨汁マガジンVol.601「図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合”The Merge”Pt.2 ETH1エンジンとは？」を参照してください。
デポジットコントラクトの問題
一方でThe Mergeにはたくさんの利点がある一方、32ETH引出しの問題点があります。
それは
「デポジットコントラクトが
