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墨汁マガジンVol.640「図解で理解するL2″Rollup”の仕組み Pt.3 Rollupの手数料削減をするEIP-4488の影響」

目次
  • 1 図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧
  • 2 Rollupの解決するべき問題
  • 3 EIP-4488:CALLDATAのガスコスト削減
  • 4 EIP-4488でのRollupへの大きな影響
  • 5 CALLDATAの制限が必要な理由
  • 6 GethチームがThe Merge前に反対した理由
  • 7 まとめ

イーサリアムはRollupをベース技術としたL2とイーサリアム2.0のShardingを組み合わせたセキュリティが高いままスケーリングするワールドコンピュータを開発しています。RollupのL2における手数料改善を目的としたEIP-4488が提案されており、さらにETH1とETH2を統合する”The Merge”後の最優先開発事項となっています。

本稿ではRollupにおける現在の解決しなければならない点と、Rollupにかかる手数料と今後のL2ロードマップについて詳しく解説を行います。

 

図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧

 

墨汁マガジンVol.565「L2の3つのコア技術RollupとPlasma、ステートチャンネルの利点と欠点を理解する」

墨汁マガジンVol.604「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.1 イーサリアムL2としてRollupが重要視されている理由」

墨汁マガジンVol.606「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.2 zkRollupとOptimistic Rollupの違いと利点」

墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」

 

Rollupの解決するべき問題

イーサリアムがRollupをL2の主軸技術として使用する利点として

 

1.EVMを実装できる

2.L1のセキュリティに依存する

 

という2点があります。

前者はState ChannelやPlasmaと異なり、イーサリアムにおけるコントラクト実行の要であるEVMはマストとなっています。そして2が重要で、L1上のコントラクトでトランザクションデータを書き込むという特徴からイーサリアムのセキュリティに依存するという利点がある一方、

 

「RollupにおけるL2の手数料はイーサリアムL1側のコストに依存する」

 

ということです。

 

EIP-4488:CALLDATAのガスコスト削減

つまりRollupの手数料をさらに安くするには

 

「イーサリアム

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