モジュラーブロックチェーン(Modular Blockchain)のアプローチは2023年10月31日にローンチしたCelestia(セレスティア)のTIA価格高騰により話題となっているものの、元々イーサリアム2.0のロードマップのアプローチであったことがわかります。
本稿では今話題のモジュラーブロックチェーンの概要について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
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モジュラーブロックチェーンとは?
モジュラーブロックチェーン(Modular Blockchain )とは
「これまでトランザクション実行やコンセンサス、ブリッジや不正の解決、さらにはデータ可用性などを1つのブロックチェーンで行っていたもの分割し、色々なブロックチェーンを活用してスケーリングする」
という新たなブロックチェーン形式を指します。対してイーサリアム1.0のようなすべての処理をイーサリアムの1チェーンのみで行ってきたものを”モノリシックブロックチェーン(Monolithic Blockchain)”と呼んでいるのです。
イーサリアムの開発動向を5年以上追っている仮想通貨投資家には理解しやすく、このモジュラーブロックチェーンはまさに2019年から目指してリサーチが続けられてきたイーサリアム2.0の完成形であることがわかるでしょう。
モジュラー(Modular)とは基準寸法、組み立てユニットを意味する英単語であり、つまりモジュラーブロックチェーンとは構成するためのレイヤーを組み合わせたブロックチェーンを指す。
Check
モジュラーブロックチェーンの構成
ではモジュラーブロックチェーンの構成を見ていきましょう。基本としては大物のモノリシックブロックチェーン(イーサリアム1.0)の主要構成部分を分解したものと考えるとわかりやすく、
1.実行レイヤー(Execution):トランザクションの実行
2.コンセンサスレイヤー(Consensus):コンセンサスの形成
3.解決レイヤー(Settlement):不正や整合性またはブリッジ
4.ダータ可用性レイヤー(Data availability):データの取得と検証
の4つで構成しているといえます。
Celestiaの概要
DAレイヤーであるCelestiaの概要は下記のようになっています。
開発元 | Celestia |
公式X(Twitter) | @celestia |
メインネットローンチ | 2023年10月31日 |
資金調達額 | 1.56億ドル(238.92億円) |
トークンシンボル | $TIA |
対応チェーン | Cosmos |
種類 | DAレイヤー |
コア技術 | データ可用性(Data Availability) |
創設年 | 2019年 |
トークン配布方法 | エアドロップ |
ガス | $TIA |
Celestiaの仕組み
Celestiaのモジュラーブロックチェーンとしては