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墨汁マガジンVol.918「モジュラーブロックチェーン(Modular Blockchain)とは?Celestia(TIA)のアプローチを理解する」

目次
  • 1 イーサリアム最新版ロードマップ解説一覧
  • 2 モジュラーブロックチェーンとは?
  • 3 モジュラーブロックチェーンの構成
  • 4 Celestiaの仕組み
  • 5 既存ブロックチェーンとの差を理解する
  • 6 イーサリアム2.0との比較
  • 7 まとめ

モジュラーブロックチェーン(Modular Blockchain)のアプローチは2023年10月31日にローンチしたCelestia(セレスティア)のTIA価格高騰により話題となっているものの、元々イーサリアム2.0のロードマップのアプローチであったことがわかります。

本稿では今話題のモジュラーブロックチェーンの概要について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

イーサリアム最新版ロードマップ解説一覧

 

墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合」

墨汁マガジンVol.641「The Surgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」

墨汁マガジンVol.649「The Vergeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」

墨汁マガジンVol.647「The Purgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」

墨汁マガジンVol.650「The Splurgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」

 

モジュラーブロックチェーンとは?

モジュラーブロックチェーン(Modular Blockchain )とは

 

「これまでトランザクション実行やコンセンサス、ブリッジや不正の解決、さらにはデータ可用性などを1つのブロックチェーンで行っていたもの分割し、色々なブロックチェーンを活用してスケーリングする」

 

という新たなブロックチェーン形式を指します。対してイーサリアム1.0のようなすべての処理をイーサリアムの1チェーンのみで行ってきたものを”モノリシックブロックチェーン(Monolithic Blockchain)”と呼んでいるのです。

イーサリアムの開発動向を5年以上追っている仮想通貨投資家には理解しやすく、このモジュラーブロックチェーンはまさに2019年から目指してリサーチが続けられてきたイーサリアム2.0の完成形であることがわかるでしょう。

モジュラー(Modular)とは基準寸法、組み立てユニットを意味する英単語であり、つまりモジュラーブロックチェーンとは構成するためのレイヤーを組み合わせたブロックチェーンを指す。

Check

 

モジュラーブロックチェーンの構成

ではモジュラーブロックチェーンの構成を見ていきましょう。基本としては大物のモノリシックブロックチェーン(イーサリアム1.0)の主要構成部分を分解したものと考えるとわかりやすく、

 

1.実行レイヤー(Execution):トランザクションの実行

2.コンセンサスレイヤー(Consensus):コンセンサスの形成

3.解決レイヤー(Settlement):不正や整合性またはブリッジ

4.ダータ可用性レイヤー(Data availability):データの取得と検証

 

の4つで構成しているといえます。

 

Celestiaの仕組み

Celestiaのモジュラーブロックチェーンとしては

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