- 1 ビットコイン現物ETF承認後のビットコイン価格
- 2 イーサリアムなどの仮想通貨に資金は流れるのか?
- 3 仮想通貨特有の市場構造を理解する
- 4 判断材料となる重要な指標
- 5 ビットコイン現物ETFによる市場構造の変化
- 6 影響する部分と範囲
- 7 まとめ
米国初となるビットコイン現物ETFが承認されて約2ヶ月が経過しており、仮想通貨(暗号資産)全体が上昇トレンドに転換したことでビットコイン価格は1000万円に迫る勢いとなっています。
一方でビットコインETFという既存金融という観点から、イーサリアム(ETH)などのアルトコインへの資金流入に疑問があるともいえるでしょう。本稿ではビットコイン現物ETFの承認において今後イーサリアム(ETH)やL2、DeFi銘柄などのアルトコインに資金が流れるのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
ビットコイン現物ETFの承認と価格への影響については墨汁マガジンVol.912「仮想通貨市場が勘違いしているビットコイン現物ETFが承認した後の問題」を参照してください。
ビットコイン現物ETF承認後のビットコイン価格
ビットコイン現物ETFは2023年1月10日に米国証券取引委員会(SEC)によって承認され、ブラックロックやフィデリティを含む11のファンドが承認されました。
このビットコイン現物ETFの承認後の動きは墨汁マガジンVol.929「【2024年版】ビットコインの価格予想と展望 仮想通貨投資家が知っておくべき重要イベントは?」で事前に解説していた通りの値動きとなり、
事実売り→資金流入→心理レジスタンスブレイク
という形となったことがわかります。
これらの値動きの背景とファンダメンタルとテクニカルの過去の分析については墨汁マガジンVol.929「【2024年版】ビットコインの価格予想と展望 仮想通貨投資家が知っておくべき重要イベントは?」を参照してください。
イーサリアムなどの仮想通貨に資金は流れるのか?
一方で仮想通貨投資家の間で議論を呼んでいるのが、このビットコイン現物ETFの承認によってイーサリアム(ETH)などの仮想通貨全体に資金が流れるのかという点です。
まず答えを言うならば
「直接的には資金は流れず、市場構造が変わるため別の視点から考える必要がある」
と言えるでしょう。
市場構造が変化する理由としては、
「仮想通貨取引所