目次
- 1 zkSyncのBoojum 2.0でRISC-V移行
- 2 zkEVM(zkVMs)の高速化が可能な理由
- 3 RISC-VベースのEVMへの3つの開発アプローチ
- 4 zkEVMとRISC-V
- 5 新世代EVMへの移行は何年かかるか?
- 6 まとめ
イーサリアムの発明者Vitalik Buterin(ビタリック・ブデリン)氏はCLのBeam Chain(ビームチェーン)の開発ロードマップとは別にELの「RISC-Vベースの新世代EVMへの移行」を提案。このRISC-VベースのEVMは100倍以上の高速化が図れるものの、アプローチ方法が複数あるということになります。
本稿ではRISC-VベースのEVM移行に対する開発アプローチ方法について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。なぜRISC-VベースのEVMで高速化が可能かについては墨汁マガジンVol.1113「イーサリアムの効率100倍化「RISC-Vベースの新世代EVM」を理解する」を参照してください。
zkSyncのBoojum 2.0でRISC-V移行
イーサリアムのzkEVM最大手の「zkSync(ジーケーシンク)」は大型アップデートの「Boojum 2.0」において
「GPUを活用した RISC-V証明者(GPU-Accelerated RISC-V Prover)」
への移行を既に発表しています。
これはZKP(ゼロ知識証明)の生成に時間がかかる現在において、その証明(Proof)生成のための高速化を可能とし、Provers(証明者)のランニングコストを抑えることでトランザクションコストを大幅削減。RISC-VベースのEVMへ移行する理由でもみたようにzkEVMの効率化を図って処理を加速させることが可能となるということになります。
zkEVM(zkVMs)の高速化が可能な理由
ではここではZKPとRISC-Vにおけるイーサリアムの高速化について見てみましょう。まずRISC-Vベースの新世代EVMの高速化の鍵は
「Rustベースで