マガジン内検索

墨汁マガジンVol.1118「ソラナ(SOL)やリップル(XRP)含む現物型イーサリアムETF以外のアルトコインは承認されるのか?」

目次
  • 1 現物型ソラナETFやリップルETF
  • 2 現物型アルトコインETFの申請一覧
  • 3 先物型と現物型仮想通貨ETFの大きな違い
  • 4 現物型ソラナETFなどは年内に承認するのか?
  • 5 承認までのプロセスの傾向
  • 6 延長するための理由が重要
  • 7 グレースケールの禊問題
  • 8 まとめ

米国証券取引委員会(SEC)はブラックロックやフィデリティなどの現物型イーサリアムETFの承認後、3例目となる仮想通貨現物を運用する上場投資信託(ETF)は申請はされているものの承認されていません。

本稿では現在SEC審議待ちの現物型ソラナETFやリップルETFなどのアルトコインETFは2025年内に承認する可能性はあるのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。仮想通貨ETF承認後のグレースケール問題については墨汁マガジンVol.1115「グレースケールの「禊」とは?イーサリアムの上値が重い理由を理解する」を参照してください。

 

現物型ソラナETFやリップルETF

仮想通貨は2025年5月現在、現物を運用するいわゆる「現物型仮想通貨ETF」はビットコインETFとイーサリアムETFしかなく、最大手のブラックロックは現物型ソラナETFを申請していない状態となっています。一方でCMEの先物などを運用する先物型仮想通貨ETFでは2025年5月現在下記表のETFがローンチして売買されている状態です。

 

ファンドETFファンド名テイッカーAUM種類運用
Volatility SharesソラナETFVolatility Shares 2x Solana ETFSOLT1,579.56万ドルレバレッジ先物
Volatility SharesソラナETFVolatility Shares Solana ETFSOLZ928.42万ドルロング先物
TeucriumリップルETFTeucrium 2x Long Daily XRP ETFXXRP6,025.65万ドルレバレッジ先物

 

現物型アルトコインETFの申請一覧

2025年5月現在、米国証券取引委員会(SEC)に申請されているビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨現物ETFは下記の一覧の通りとなります。

 

ファンドETF仮想通貨
ビットワイズ, 21SharesドージETFDOGE
グレースケール、ヴァンエック、ビットワイズ他ソラナETFSOL
21シェアーズスイETFSUI
ビットワイズ、カナリー・キャピタルアバランチETFAVAX
ビットワイズ、カナリー・キャピタルリップルETFXRP
ヴァンエックビルドアンドビルドETFBNB
グレースケール、カナリー・キャピタルライトコインETFLTC
グレースケール、ビットワイズ他カルダノETFADA
カナリー・キャピタルトロンETFTRX
HashdexチェーンリンクETFLINK
ビットワイズニアーETFNEAR
グレースケール、カナリー・キャピタルヘデラETFHBAR
21シェアーズポルカドットETFDOT
ビットワイズアプトスETFAPT

 

米国証券取引委員会(SEC)におけるETFの審議のデッドラインとプロセスについては「ビットコインETF完全把握マニュアル~SEC委員会の傾向分析と対策~」を参照してください。

 

先物型と現物型仮想通貨ETFの大きな違い

先物型仮想通貨ETFには墨汁マガジンVol.618「先物型ビットコインETFの仕組み ProSharesビットコインETFを利用する際の高いリスク」でみたように大きなリスクがあり、高額運用は現実的ではないと言えます。

これはブラックロックやフィデリティによるビットコインETFやイーサリアムETFのような現物型にはなく、さらに大きな違いとして

 

「先物型は

*ここから先はオンラインサロン会員専用です
マガジン内検索