- 1 現物型ソラナETFやリップルETF
- 2 現物型アルトコインETFの申請一覧
- 3 先物型と現物型仮想通貨ETFの大きな違い
- 4 現物型ソラナETFなどは年内に承認するのか?
- 5 承認までのプロセスの傾向
- 6 延長するための理由が重要
- 7 グレースケールの禊問題
- 8 まとめ
米国証券取引委員会(SEC)はブラックロックやフィデリティなどの現物型イーサリアムETFの承認後、3例目となる仮想通貨現物を運用する上場投資信託(ETF)は申請はされているものの承認されていません。
本稿では現在SEC審議待ちの現物型ソラナETFやリップルETFなどのアルトコインETFは2025年内に承認する可能性はあるのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。仮想通貨ETF承認後のグレースケール問題については墨汁マガジンVol.1115「グレースケールの「禊」とは?イーサリアムの上値が重い理由を理解する」を参照してください。
現物型ソラナETFやリップルETF
仮想通貨は2025年5月現在、現物を運用するいわゆる「現物型仮想通貨ETF」はビットコインETFとイーサリアムETFしかなく、最大手のブラックロックは現物型ソラナETFを申請していない状態となっています。一方でCMEの先物などを運用する先物型仮想通貨ETFでは2025年5月現在下記表のETFがローンチして売買されている状態です。
ファンド | ETF | ファンド名 | テイッカー | AUM | 種類 | 運用 |
---|---|---|---|---|---|---|
Volatility Shares | ソラナETF | Volatility Shares 2x Solana ETF | SOLT | 1,579.56万ドル | レバレッジ | 先物 |
Volatility Shares | ソラナETF | Volatility Shares Solana ETF | SOLZ | 928.42万ドル | ロング | 先物 |
Teucrium | リップルETF | Teucrium 2x Long Daily XRP ETF | XXRP | 6,025.65万ドル | レバレッジ | 先物 |
現物型アルトコインETFの申請一覧
2025年5月現在、米国証券取引委員会(SEC)に申請されているビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨現物ETFは下記の一覧の通りとなります。
ファンド | ETF | 仮想通貨 |
---|---|---|
ビットワイズ, 21Shares | ドージETF | DOGE |
グレースケール、ヴァンエック、ビットワイズ他 | ソラナETF | SOL |
21シェアーズ | スイETF | SUI |
ビットワイズ、カナリー・キャピタル | アバランチETF | AVAX |
ビットワイズ、カナリー・キャピタル | リップルETF | XRP |
ヴァンエック | ビルドアンドビルドETF | BNB |
グレースケール、カナリー・キャピタル | ライトコインETF | LTC |
グレースケール、ビットワイズ他 | カルダノETF | ADA |
カナリー・キャピタル | トロンETF | TRX |
Hashdex | チェーンリンクETF | LINK |
ビットワイズ | ニアーETF | NEAR |
グレースケール、カナリー・キャピタル | ヘデラETF | HBAR |
21シェアーズ | ポルカドットETF | DOT |
ビットワイズ | アプトスETF | APT |
米国証券取引委員会(SEC)におけるETFの審議のデッドラインとプロセスについては「ビットコインETF完全把握マニュアル~SEC委員会の傾向分析と対策~」を参照してください。
先物型と現物型仮想通貨ETFの大きな違い
先物型仮想通貨ETFには墨汁マガジンVol.618「先物型ビットコインETFの仕組み ProSharesビットコインETFを利用する際の高いリスク」でみたように大きなリスクがあり、高額運用は現実的ではないと言えます。
これはブラックロックやフィデリティによるビットコインETFやイーサリアムETFのような現物型にはなく、さらに大きな違いとして
「先物型は