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墨汁マガジンVol.1195「イーサリアム次期大型アップデート「フサカ(Fusaka)」の影響を理解する」

目次
  • 1 イーサリアム「フサカ(Fusaka)」のEIP
  • 2 フサカアップデートの重要項目
  • 3 イーサリアムとしてのDAレイヤー
  • 4 PeerDASの影響は?
  • 5 ブロック構造の変更
  • 6 イーサリアムの価値を高める
  • 7 まとめ

イーサリアムは12月3日に次期大型アップデート「フサカ(Fusaka)」を実装予定となっており、ここではPeerDASが実装されます。本稿ではThe Scourgeに値するイーサリアムフサカアップデートにおけるETH及びL2への相場影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

イーサリアムの開発ロードマップ及びThe Scourgeについては墨汁マガジンVol.781「The Scourge(スカージ)とは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」を参照してください。

 

イーサリアム「フサカ(Fusaka)」のEIP

イーサリアムは当初の予定通り12月3日に大型アップデート「フサカ(Fusaka)」を実装し、ここではついにEIP-5594の「PeerDAS」が実装されることになります。

 

 

PeerDASが大きくイーサリアムの構造を変更する一方、フサカでは下記9つのEIPを含むのです。

 

NoEIPEIPの内容
1EIP-7594PeerDASの実装
2EIP-7642保持するブロックデータの期間を設定
3EIP-7823NODEXPの上限設定
4EIP-7825トランザクションのガスリミット設定
5EIP-7883ModExpガスコストの引き上げ
6EIP-7892Blobsのパラメータ変更
7EIP-7918Blobsの手数料市場調整
8EIP-7934RLPのブロックサイズを10MBへ
9EIP-7935ELのデフォルトガスを6000万へ

 

フサカアップデートの重要項目

ではフサカアップデートのEIPにおける重要項目についてみていきましょう。

これら9つのEIPでは

 

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