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墨汁マガジンVol.1236「ステーブルコインが1ドルペッグを崩す場合の理由と対処」

目次

ステーブルコインではテザー社のUSDTがその仕組みからペッグが崩れることも珍しくなく、サークル社のUSDCでさえ過去には大きくペッグが崩れたことがあります。この1ドルへのペッグが崩れる原因は多く存在しますが、その理由を理解しておけば正しい戦略やリスクエクスポージャーを下げることが可能です。

本稿ではステーブルコインをポートフォリオに含む場合の理解しておくべきペッグが崩れるシナリオについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

ステーブルコインリスク解説一覧

 

Vol.1106「USDCのCircleはなぜIPOをどうしても行いたかったのか?ステーブルコインビジネスを理解する」

Vol.1205「JPYCをポートフォリオに加える際のリスク/リターンレシオを利用規約から考える」

Vol.1233「USDCの信頼性は?ステーブルコインをポートフォリオに加える際に知っておくべきこと」

Vol.1234「USDTの信頼性は?米拠点で上場しているUSDC発行のサークル社との大きな違い」
Vol.1235「知られざるステーブルコインの真のエクスポージャーとは?」

 

USDCのペッグ崩れ

サークル社の発行するUSDCはヨーロッパのステーブルコイン規制となるMiCAに、さらには米国のジーニアス法(GENIUS Act)も準拠しており、サークル社自体は米国のニューヨーク証券取引所に上場しているというコンプライアンス準拠のステーブルコイン発行会社です。

そんなサークル社のUSDCはペッグが崩れたことがないわけではなく、2023年3月11日に突如として1ドルから0.9ドルを切る10%のペッグ崩れを経験しているのです。

 

 

この背景にはテーパリングによる米FRBの利上げ加速により含み損を抱えていた銀行債券ポートフォリオに取り付け騒ぎが当時起き、USDCの裏付けとしてサークル社の預金先がシリコンバレー銀行(SVB)であったことが原因となったのです。

 

USDCの裏付け25%相当の損失

では当時のサークル社の運用と裏付け損失についてみていきましょう。

まずサークル社は

 

「USDC

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