目次
- 1 1.流行と手軽さ
- 2 2.EOSの直接的攻撃
- 3 3.EOSのICO参加者の心理
- 4 4.まとめ
EOSはICOを1年間イーサリアム上で行っており、2018年にEOS独自ブロックチェーンへ移行しました。ICOにはERC20のコントラクトコードを使用しているため、4400億円の資金をETHで手にしたことになります。
ここで、なぜEOSがETH上でICOを行ったか考えてみましょう。
前編:Vol.120 EOSはETHより将来的な価値は高いのか? 前編
中編:Vol.123 ブロックチェーンが必ず直面する問題とETH1.xのRent
1.流行と手軽さ
まず最初のインセンティブとして、ETHのコントラクトをデプロイしてしまえば、広告費やその他に資金を回すことができた、という手軽さが考えられます。
どのようなICOでも資金が簡単に集まるというような流行も相まって、コントラクト上でボーナスや配分などを最初にERC20を準拠してしまえば、後は1年間放置して広告するだけでいいからです。
ITにおいて、時代の流れに乗るというのは最も重要なことであり、簡単に資金調達ができ、なおかつ規制のなかった2017年はICOを行う絶好の機会であったと言えるでしょう。
ERC20トークンでICOを行う方法は下記マガジンを参照してください。
2.EOSの直接的攻撃
主な理由として、EOSは攻撃目的としてイーサリアムでのICOを選んだという点です。
マガジンVol.66で説明したように、ICOはたとえDappsやサービスなどのプロダクトをリリースしなくても、ICOを行うだけで大幅な利点と莫大な利益を持ちます。
では、EOSの視点でこのICOを考えてみましょう。