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墨汁マガジンVol.132「EOSの戦略と超長期ICOが及ぼす悪影響」

目次
  • 1 1.流行と手軽さ
  • 2 2.EOSの直接的攻撃
  • 3 3.EOSのICO参加者の心理
  • 4 4.まとめ

EOSはICOを1年間イーサリアム上で行っており、2018年にEOS独自ブロックチェーンへ移行しました。ICOにはERC20のコントラクトコードを使用しているため、4400億円の資金をETHで手にしたことになります。

ここで、なぜEOSがETH上でICOを行ったか考えてみましょう。

 

前編:Vol.120 EOSはETHより将来的な価値は高いのか? 前編

中編:Vol.123 ブロックチェーンが必ず直面する問題とETH1.xのRent

 

1.流行と手軽さ

まず最初のインセンティブとして、ETHのコントラクトをデプロイしてしまえば、広告費やその他に資金を回すことができた、という手軽さが考えられます。

どのようなICOでも資金が簡単に集まるというような流行も相まって、コントラクト上でボーナスや配分などを最初にERC20を準拠してしまえば、後は1年間放置して広告するだけでいいからです。

ITにおいて、時代の流れに乗るというのは最も重要なことであり、簡単に資金調達ができ、なおかつ規制のなかった2017年はICOを行う絶好の機会であったと言えるでしょう。

 

ERC20トークンでICOを行う方法は下記マガジンを参照してください。

 

2.EOSの直接的攻撃

主な理由として、EOSは攻撃目的としてイーサリアムでのICOを選んだという点です。

マガジンVol.66で説明したように、ICOはたとえDappsやサービスなどのプロダクトをリリースしなくても、ICOを行うだけで大幅な利点と莫大な利益を持ちます。

 

では、EOSの視点でこのICOを考えてみましょう。

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