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墨汁マガジンVol.208「サファイアテストネットから見るイーサリアム2.0の仕組み」

目次
  • 1 分散性を下げてスケーリングするモデルは不要になる
  • 2 イーサリアム2.0のキーとなるレイヤーとは?
  • 3 セカンドレイヤーの利点とイーサリアム2.0
  • 4 まとめ

イーサリアムはついにイーサリアム2.0の小さな一歩となるSapphireテストネットをローンチ。Beacon Chainのテストネットとなり、バリデータのテストを行えるようになりました。本稿ではSapphireテストネットとレイヤーについて詳しく見ていきましょう。

 

 

分散性を下げてスケーリングするモデルは不要になる

前回はParityのGoerliテストネットについてみましたが、今回のSapphireテストネットはGoerliテストネットと深い関係を持ちます。これにはイーサリアム2.0の構造がキーとなるのです。イーサリアム2.0のレポートで紹介した、Beacon Chainの役割を見てみましょう。

 

 

ここで解説してあるように、Beacon Chainとはバリデータのコーディネーションレイヤーです。このレイヤーの考えは、現在のブロックチェーンではビットコインとイーサリアムしか取り入れられていませんが、そもそもスケーリングの困難なブロックチェーンにおいて、開発の未来であると断言できるでしょう。レイヤーを活用することで、EOSやNEOのようにセキュリティを下げてスケーリングする必要がなくなるのです。

 

イーサリアム2.0のキーとなるレイヤーとは?

ではレイヤーについて詳しくみてみましょう。イーサリアム2.0において、現在のイーサリアム1.0はレガシィチェーンとよばれ、Beacon Chainは

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