目次
- 1 分散性を下げてスケーリングするモデルは不要になる
- 2 イーサリアム2.0のキーとなるレイヤーとは?
- 3 セカンドレイヤーの利点とイーサリアム2.0
- 4 まとめ
イーサリアムはついにイーサリアム2.0の小さな一歩となるSapphireテストネットをローンチ。Beacon Chainのテストネットとなり、バリデータのテストを行えるようになりました。本稿ではSapphireテストネットとレイヤーについて詳しく見ていきましょう。
分散性を下げてスケーリングするモデルは不要になる
前回はParityのGoerliテストネットについてみましたが、今回のSapphireテストネットはGoerliテストネットと深い関係を持ちます。これにはイーサリアム2.0の構造がキーとなるのです。イーサリアム2.0のレポートで紹介した、Beacon Chainの役割を見てみましょう。
ここで解説してあるように、Beacon Chainとはバリデータのコーディネーションレイヤーです。このレイヤーの考えは、現在のブロックチェーンではビットコインとイーサリアムしか取り入れられていませんが、そもそもスケーリングの困難なブロックチェーンにおいて、開発の未来であると断言できるでしょう。レイヤーを活用することで、EOSやNEOのようにセキュリティを下げてスケーリングする必要がなくなるのです。
イーサリアム2.0のキーとなるレイヤーとは?
ではレイヤーについて詳しくみてみましょう。イーサリアム2.0において、現在のイーサリアム1.0はレガシィチェーンとよばれ、Beacon Chainは