- 1 Compound v2への移行開始の仕方
- 2 コントラクトのガスコストに注意
- 3 WETHのUnwrap時の注意点
- 4 Compound v2でのレンディング手順
- 5 Compound v2での変更点(追記)
- 5.1 貸付する際はMAXを選択
- 5.2 INSUFFICIENT BALLANCE
- 6 変更されたUIの見方
- 7 今後Compoundのイーサリアム金利は高騰しない理由
- 8 まとめ
イーサリアムをレンディングしていたCompoundのレガシィプロトコルの新規貸付が停止し、Compound v2へのユーザー移行が開始しました。レガシィプロトコルからCompound v2へは自動で移行することはできないため、手動でコントラクトを動かす必要があります。
本稿では、Compound v2での変更点やガスコスト、注意点などについて解説を行います。
Compound v2への移行開始の仕方
Vol.215 「イーサリアムのCompound v2ローンチとレガシィプロトコルの注意点」で解説したように、今まではレガシィプロトコルのままレンディングしていたほうが良かったものの、アナウンスよりも早い段階でCompound v2への移行が促されました。UIが変更されており、レガシィプロトコルからの引出しに戸惑うかもしれませんが、手順は複雑ではありません。
複数に分割しているアドレスの一つを例にして、レガシィプロトコルから引出し及びCompound v2へ貸付をしてみましょう。まずCompoundにアクセスし、「TRY COMPOUND」をクリックします。
するとCompound v2の画面に切り替わるので、ここでレガシィプロトコル内にETHなどの仮想通貨が残っている場合、「未だにETHが貸付たままです①」と表示されます。また、Compound v2ローンチ時には0.01%であったAPR②も現在は0.07%となっているので、レガシィプロトコルへ資産を残しておく意味はないと言えるでしょう。
Compound v2へ移行または、ウォレットにETHを戻すには「WITHDRAW③」をクリックします。
インターフェイスは変わってはいるものの、この画面がレガシィプロトコルの貸付や引出しをする画面と同じであると考えてください。「v1 Balance④」というのがレガシィプロトコルでの貸出になったままの残高になります。つまり、このアドレスには70.2982ETHがレガシィプロトコル内に残ったままとなります。レガシィプロトコルにおいての引出しが「WITHDRAW⑤」になります。
ここでは金額指定などはする必要がなく、WITHDRAWをクリックするだけで、Metamaskにトランザクションの承認がでてくるので、承認してください。