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墨汁マガジンVol.231「イーサリアム(ETH)の一定期間ロックで得られるEdgeware(EDG)の仕組み」

目次
  • 1 Edgwareの仕組み
  • 2 Edgewareのブロックチェーン
  • 3 ステートのアーカイブノード問題の対処
  • 4 ガバナンスの完全なる非中央集権は欠陥となる可能性が高い
  • 5 まとめ

イーサリアムのクライアントのParityを開発するParity Technologiesは、イーサリアムやビットコインなどの複数のブロックチェーン間のインターオペラビリティを目指すPolkadotを開発しています。このPolkadot上のバーチャルマシンを持つコントラクトチェーンのEdgewareは、2019年6月1日からロックドロップの事前手続きを開始。ETHを一定期間ロックすることで、EDGをボーナスとして受け取ることができます。

このLockdropは一見魅力的なもの、Edgewareの仕組みや使用目的、イーサリアムのロックコントラクトを考慮し、考えられる利益率とリスクを事前に分析しておく必要があると言えます。本稿ではEdgewareのホワイトペーパーを読み解き、イーサリアムとはどのような点が違うのか?イーサリアムと競合するのか?などについて見ていきましょう。

Edgewareのウォレットやアカウント復元手続き、EDGの売却手順の解説はレポートの「Edgeware($EDG)を送金して売却するやり方完全マニュアル【2020年8月最新バージョン】」を参照してください。

 

Edgwareの仕組み

Edgewareとは、簡単にいうとイーサリアムが経験したEVMやステート問題などの多くの問題に対策した、スマートコントラクトプラットフォームです。Polkadotのインターオペラビリティという目的から、競合ではなくスケーラビリティという選択肢を与えるというようなブロックチェーンで、ETHを一定期間ロックした際に報酬やボーナスを与えることで、初期の分散性の低さPoSのリスクをヘッジしています。

Edgewareのバーチャルマシン(以下VMとする)、イーサリアム1.xとイーサリアム2.0のShard Chain上に実装を予定しているeWASMと同様のチューリング完全なWebAssemblyのVMとなり、現在のEVMよりコントラクトの書きやすさや処理速度などの利点があります。これらのWASMのVMは現在のトレンドとなっていると言えるでしょう。

コントラクトの関数はイーサリアム同様であり、ユーザーはEDGをガスとして使用することで、コントラクトをデプロイでき、コントラクトは他のコントラクトをコールするこができます。

Edgewareのブロックチェーン

では次にブロックチェーンに付いて見ていきましょう。まずブロックタイムは1ブロックにつき5秒で、ブロックの構造は下図のように定義されています。ここではHeader、Extrinsics、Justificationとあります。ここでのJustificationとはPoWと違いPoSチェーンには

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