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墨汁マガジンVol.267「中国とビットコインの現状」

目次
  • 1 ビットコインと中国
  • 2 中国でのビットコインの現状
  • 3 法の目を掻い潜るには?
  • 4 まとめ

中国の中央銀行であるPBoCは、2013年に銀行に対してビットコインの取り扱いに関する規制を行いビットコイン価格が暴落。2017年1月には中国三大取引所OKCoinやHuobi、BTCCに立ち入り検査を行い再度暴落。その後2017年9月にPBoCが発表したICOと対人民元の取引を禁止する発表を行い、中国主権のビットコイン相場は幕を閉じました。

本稿では、現在の中国マネーとビットコインの関係性について詳しく解説を行います。

 

より詳しいビットコインの歴史は下記レポートを参照してください。

 

ビットコインと中国

ビットコインの歴史において、中国とは密接な関係にあります。主に中国国内での年間約500万円の海外入出金制限により、一般投資家は国外に資産を持ち出すことが非常に難しいのです。また、人民元の信用が非常に低く、投資家が自身の資産を国外に移動させたいものの、500万円の制限により資産を守れないためビットコインに目がつけられました。

ボーダーレスかつ中国政府による検閲耐性のあったビットコインは、取引所で購入してウォレットに送金すれば常に世界で同価値を保有でき、国内外への送金も容易であったこと、電気代が世界水準で最安だったことから現在のビットコイン高騰の引き金となったのです。

最終的に2017年1月の立ち入り検査からPBoCによるレバレッジとレンディングを禁止された中国は、世界的にビットコインの出来高を150分の1へと減らすことになります。このように、世界的に分散したビットコインの現在は中国があってこそのビットコインであったということです。

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