目次
- 1 ETH1.xとETH2の関係
- 2 イーサリアム1.xの最新開発ロードマップ
- 3 イーサリアムのスケール面以外の大幅改良
- 4 まとめ
イーサリアム発明者のVitalik Buterin氏は、5~10年にかけてのイーサリアム2.0通称ETH2の開発ロードマップの構想をツイート。ETH2はイーサリアムワールドコンピュータの壮大な計画ではあるものの、常にブロックチェーンの最先端技術を提供してきたイーサリアムは実際に数年後に実現することになるでしょう。
本稿ではロードマップ全体を部門別に詳しく解説を行います。
ETH1.xとETH2の関係
まず大まかに今後のイーサリアムのアップデートにおいて、イーサリアム1.xとイーサリアム2.0にわけることができます。再度イーサリアム2.0についておさらいすると
イーサリアム1.0:現在のイーサリアム
イーサリアム1.x:EVMやステート、手数料モデルの改善
イーサリアム2.0:PoW→PoS+Sharding
となり、順にアップデートしていくかのようなイメージをするとわかりやすいでしょう。つまりETH1.xとは現在のイーサリアムの大幅改良となり、ETH2は完成形への生まれ変わりとなります。Vitalik氏の提案でみてもわかるように、ETH2はETH1.0~1.xと平行で開発されており、ETH2のフェイズ0は2020年内にローンチされます。
前提知識としてイーサリアムの構造となぜイーサリアム1.x開発を行うのかはリサーチレポートの「Ethereum1.xとはなにか?~イーサリアムエコシステムから見る今後~」を参照してください
イーサリアム1.xの最新開発ロードマップ
では次にETH1.xの開発を個別に見ていきましょう。まず注目すべきは