目次
- 1 DAIのペッグ崩れと高騰
- 2 原因の発端はMaker DAOのプロトコル
- 3 ブラックサーズデーMKRオークションの結果
- 4 まとめ
イーサリアムとERC20トークンにより裏付けされるステーブルコインのDAIは、1DAI=1USDにペッグします。ですが2020年3月に入り、DAIのペッグは大幅に崩れ最大で1DAI=1.24USDまで高騰。ドル円の下落の中DAI価格は110円を超え最大で131円にも達しており、現在も1.01USD前後を推移しています。
本稿ではなぜDAIのペッグが崩れたのか、今後どうなるのかについて詳しく解説を行います。
DAIのペッグ崩れと高騰
2020年3月13日、イーサリアム価格は記録的な大暴落となり最大で24時間で47%もの下落となりました。3月初旬からドル円の暴落がはじまり、DAIのペッグも少しずつ崩れ出します。そしてETHの暴落とともにイーサリアムガスプライスが200Gweiまで高騰し、Maker DAOのプロトコルに問題が発生。結果DAIのペッグは1.24USDまで崩れることになり、ドル円は105円代であったのに対し、瞬間的に131円までも記録。グローバル価格では常に110円以上を保つことになりました。
Maker DAOの問題についてはVol.390 「ETH暴落とMaker DAOの400万ドル問題 DAI保有者はどうするべきか?」を参照してください。
原因の発端はMaker DAOのプロトコル
このDAIのペッグ崩れは直接的でもあり間接的でもある要因はMaker DAOの400万ドル問題となっています。主に