- 1 ビットコイン半減期後の値動き
- 2 ビットコインハッシュレート急落
- 3 ハッシュレート下落の短期的な影響
- 4 ビットコインマイニングへの影響
- 5 半減期後のビットコインマイナーへの影響
- 6 中国ビットコインマイナーの現状
- 7 ハッシュレート変動後のBTC損益分岐点予測分析
- 8 まとめ
ビットコインは遂に半減期を迎え、新規発行されるビットコインは12.5BTCから6.25BTCに半減されました。この半減によりビットコインマイナーの環境は大幅に変化し、中国マイナーでさえ撤退が見られます。本稿では半減期後の実際の影響と、短期的なマイナーの動きについてデータから詳しく解説を行います。
ビットコイン半減期後の値動き
ビットコインの第三半減期は、日本時間では2020年5月12日 4:23amとなり10日に100万割れをした後に17%暴落したことで、半減期時の価格は90万円前後となりました。またこの10日のロング利確による下落後に価格が回復したものの、11日の半減期直前に再度下落して9%下落する形となり半減期は日本時間12日早朝となっています。
これはブロック生成時間が早まったことで、予定よりも大幅に前倒しとなったことが原因で、半減期時には時間帯的に影響はすくなかったことがわかるでしょう。14日の午前には1BTCが100万円を回復しており、現在は10日の下落分を100%回復した形となっています。
この値動きは2016年の前回の半減期の動きから分析したシナリオ通りの範囲内の動きとなりました。半減期前に考慮したシナリオについては墨汁マガジンVol.376「ビットコイン半減期での利確 噂で買って事実で売るにはどうすればいいのか?」を参照してください。
ビットコインハッシュレート急落
半減期前のビットコインハッシュレートは、過去最高値となる15.9EH/sを2020年5月11日(12日)に記録。最終的に半減期を迎えたのは日本時間では12日で、その時点でのハッシュレートは約20EH/sの下落にとどまっていました。ですが14日には83.34EH/sまで下落しており、これは約43%の下落となるのです。
このハッシュレートは2020年3月25日の水準となっており、コロナショックによる下落後の影響と同様で約2ヶ月ぶりの大幅なハッシュレートの下落と言えるでしょう。
出典:https://www.coinwarz.com/mining/bitcoin/hashrate-chart
このビットコインネットワークのハッシュレート下落は、セキュリティへの影響は