- 1 インパーマネントロスの原因の1つ”価格変動”
- 2 同じ価格動きをするペアの流動性マイニング
- 3 インパーマネントロスを抑えるまた発生しない条件
- 4 価格が連動する場合の流動性プールの状況
- 5 実際にはインパーマネントロスを受ける
- 6 流動性マイニングから銘柄を選んではいけない
- 7 まとめ
DeFiにおける流動性マイニングは、ETHやERC20トークンの保有者にとって価格上昇のキャピタルゲインとは別に、流動性マイニング報酬を得るというインカムゲインを得られるため、運用需要が高いと言えるでしょう。一方で流動性マイニングではインパーマネントロスを考慮しなければならず、これらの損失を最小限に抑えることを考えるでしょう。
本稿では流動性マイニングでの損失を少なくすることが可能か?について詳しく解説を行います。流動性マイニングにおけるインパーマネントロスとその計算方法については墨汁マガジンVol.488「流動性マイニング中のインパーマネントロスを計算する方法」を参照してください。
インパーマネントロスの原因の1つ”価格変動”
インパーマネントロスを受ける原因の一つに、過剰な価格変動というものがあります。例えばイーサリアム価格は2020年2~3月のコロナショックで一時的に1万円を切るほどの暴落となり、その後2021年の2月には2018年1月の市場最高値を更新する20万円と1年足らずで20倍になっています。特に2020年末の短期間での高騰が激しく、インパーマネントロスが高い流動性マイニング報酬を大幅に超えるなどの自体を引き起こしました。
これは極端なETH需要により、LPのポジション偏りが原因であり、ボラティリティの高い仮想通貨においての宿命と言えるでしょう。つまりこれらのボラティリティの高さは流動性マイニングを開始する際の注意点の一つであるということです。
高いボラティリティにおける高いインパーマネントロスについては墨汁マガジンVol.505「流動性マイニングのインパーマネントロスでETHを利確するには?対策と軽減の手法」を参照してください。
同じ価格動きをするペアの流動性マイニング
ではここで流動性マイニングを行う際に”同じ動きをするペア”であればどうでしょう?結論から先に述べると
「同じ動きの場合インパーマネントロスの影響の可能性は少ない可能性はあるが、実際はほとんど関係ない」
です。
実際に例を見てみましょう。
まずここで重要なのは
「仮想通貨