目次
- 1 イーサリアム完全PoS移行”EIP-3675″
- 2 ETHのインフレ率
- 3 マイニング報酬の変更問題解決
- 4 ETH2の現在のバリデータ報酬
- 5 ETH1とETH2のマージ後のインフレ率
- 6 まとめ
イーサリアムはマイニングを終了し、イーサリアム版PoSであるCasper FFGへコンセンサスアルゴリズムのアップデートを行なうETH1とETH2のマージを2021年末から2022年初旬にかけて予定しています。このETH1とETH2とのマージによってイーサリアムのETH発行数やインフレ率は大幅な変化をし、ETH価格への大きな影響を与えます。
本稿ではETH1とETH2がマージした後、現状のインフレ率とどこまで変動するのかについて詳しく解説を行います。
The Mergeについては墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合 Pt.1 今後の重要実装EIP-3675」を参照してください。
イーサリアム完全PoS移行”EIP-3675″
イーサリアム2.0のリサーチャーは、イーサリアムの完全PoS移行となる”ETH1とETH2のマージ(統合)”の仕様を話し合うため、EIP-3675として初のイーサリアム改善提案を正式に公開しました。ETH2のマージがEIPとして提案されたということは、イーサリアムに正式に実装するための正式な前準備段階ということになり、今後のETH2のデベロッパー会議及びコアデベロッパー会議での主題として議論していくとされています。
つまりこのEIP-3675のメインネット実装によってマイニングの廃止が行われ、ETH2のバリデータがイーサリアムエコシステムをセキュアに保つことになります。
ETHのインフレ率
イーサリアムの現状のETHインフレ率は”一時的に上昇”しています。これは