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墨汁マガジンVol.587「EIP-1559でバーンされるETHのデフレ率 ETH1とETH2のマージの組合せでどうなるのか?」

目次
  • 1 ロンドンでEIP-1559の実装目前
  • 2 ビットコインとの比較
  • 3 EIP-1559でのETHデフレ
  • 4 EIP-1559とMEV
  • 5 EIP-1559によるデフレ率
  • 6 ETH2のインフレ率は恒久的ではない
  • 7 重要なのは”実際の需要”
  • 8 まとめ

イーサリアムは待望のガスモデル変更を行なうEIP-1559を含むロンドンアップデートを8月に実装します。またEIP-1559と合わせてETH1とETH2のマージが控えており、イーサリアムのマイニング終了からETH発行数のさらなるデフレが期待できるといえるでしょう。本稿ではEIP-1559とETH1とETH2のマージによるイーサリアムのPoS移行でETHの発行数がどうなるのか、その影響について詳しく解説を行います。

EIP-1559のETHのバーン影響については墨汁マガジンVol.567「ロンドンでEIP-1559を実装する理由とイーサリアムへの影響 ETHは大量にバーンされるのか?」を参照してください。

 

ロンドンでEIP-1559の実装目前

イーサリアムは公式にロンドンアップデートの実装を12,965,000ブロックで実装すると発表。7月から影響をみせはじめるディフィカルティボムによって、8月3日~5日にかけてロンドンハードフォークの実装が行われると見られます。EIP-1559が実装されるとこれまでマイナーの収益となっていたETH手数料は基本的にバーン(焼却)され、ETHの市場供給量が常に減少していくことになるのです。

 

 

ロンドンアップデートの詳細については墨汁マガジンVol.566「イーサリアムロンドンアップデートの5つの重要なEIPの内容と影響を理解する」を参照してください。

 

ビットコインとの比較

ビットコインは約4年に1度新規発行報酬が半分となる”半減期”がプロトコル上で設定されています。2020年に半減期を迎え、2016年の半減期時のインフレ率が約

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