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墨汁マガジンVol.722「The Mergeを見据えたLidoのstETHトレード戦略」

目次

    Lido Finance(ライドファイナンス)のイーサリアム2.0ステーキングプールを介して発行されるstETHは、セルシウスネットワーク(Selsius Netwrok)やThree Arrows Capital(スリーアローズキャピタル)による売却により、対ETHのペッグが崩れが続いています。

    今後stETHの価格が下がり続けると見られますが、イーサリアムの完全PoS移行のThe Mergeが今年に控えており、その後のアップデートでの引出しからstETHのETHへの償還を考える必要があります。本稿ではstETHとThe Mergeを意識した戦略について投資家向けに戦略を解説します。

    セルシウスについては墨汁マガジンVol.715「セルシウス(CEL)が仮想通貨暴落の引き金となるか?危険視される理由と注目指標一覧」を参照してください。

     

    stETHはThe Merge後まで引出し/償還できない

    イーサリアム2.0のフェイズ0である”Beacon Chain(ビーコンチェーン)”の特性上、

     

    「LidoからのstETHの償還/ETHの引出しはThe Mergeの実装後のアップデートまでできない」

     

    という実装になっています。

    このstETHの償還/ETHの引出しはThe Merge後の引出しコントラクトが実装されなければ、Lidoのデベロッパーは先に償還/引出しコントラクトをデプロイできないということになります。

    そのためstETHのステーキング報酬の分だけstETHはインフレしていき、ETH2のステーキング需要に応じてstETHはセルシウスやThree Arrows Capital(以下3ACとする)売り以外でも常にstETH価格はペッグ崩れ気味となるのです。

     

    stETHのステーキング報酬の反映については墨汁マガジンVol.712「図解で理解するLidoでイーサリアム2.0のステーキング報酬をstETHに反映する仕組み」を参照してください。

     

    stETHの弱点は投資の利点となる

    このstETHの償還/引出しとstETHのステーキング報酬分のインフレによるペッグ崩壊は”The Mergeを見越したトレード戦略を建てることができる”ということになります。

    2022年6月末時点で最も最適なトレード戦略として考えられるのは

     

    「stETHの

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