ビットコインやイーサリアムなどの暴落の裏にあるセルシウスネットワーク(Celsius Network)は、イーサリアム2.0のステーキングプールである”Lido Finance(ライドファイナンス)”やイーサリアム2.0の大口ステーキング投資家でもあります。
このセルシウスによりイーサリアム2.0周りのエコシステムはリスクが上昇しており、間接的にイーサリアム価格への影響を与えていることになっているのです。本稿ではセルシウスのイーサリアム2.0の運用と長期下落トレンドにおけるリスクと悪影響についてわかりやすく解説を行います。
セルシウスが仮想通貨に与えている影響とリスクについては墨汁マガジンVol.715「セルシウス(CEL)が仮想通貨暴落の引き金となるか?危険視される理由と注目指標一覧」を参照してくだしあ。
イーサリアム2.0のステーキング方法
ではまず前提知識としてイーサリアム2.0のステーキングについて見てみましょう。
本来イーサリアム2.0の正しいステーキング方法としては、
「イーサリアム2.0のクライアントとイーサリアム1.0のエンドポイントでバリデータクライアントを起動し、32ETHをデポジットコントラクトにステーキング」
というやり方があります。
このステーキング方法では自己資金を安全に管理できる一方、The Merge後に32ETHを引出し実装するまで約2~3年(現在1年半が経過)待つ必要があります。そのためもう1つの手段として
「Lido FinanceやRocketPoolなどのステーキングプールのコントラクトを介して関節的にステーキングする」
という方法です。
この方法ではETHを自己管理できない分、コントラクトリスク等が上がりますが、stETHやrETHなどとして売買やDeFiでの利用をすることができるという利点があり、双方ともに利点と欠点が存在するということになります。
Lido FinanceのstETHについては墨汁マガジンVol.709「イーサリアム2.0ステーキングプールLido Financeの概要 Rocketpoolとの違いと利点とは?」を参照してください。
セルシウスのイーサリアムステーキング手法
セルシウスは顧客の預かり資産であるETHでステーキングを行っており、運用していたアドレスを分析すると
「LidoのstETH