- 1 イーサリアムブリッジの仕組み一覧
- 2 Orbiter Finance(オービター・ファイナンス)とは?
- 3 Orbiter Financeが対応しているネットワーク
- 4 Orbiter Financeの特徴
- 5 Orbiter Financeのネットワーク構築
- 6 ソースTXとターゲットTX
- 7 Orbiter Financeのブリッジの仕組み
- 8 Maker側のインセンティブ
- 9 まとめ
イーサリアムのL2技術である”Rollup(ロールアップ)”がzkEVMのローンチで加速する中、”Cross Rollup(クロス・ロールアップ)”をシームレスに提供する次世代ブリッジプロジェクトが頭角を現し始めています。
本稿では次世代Cross Rollupプロジェクト、Orbiter Finance(オービター・ファイナンス)の仕組みとHop Exchange(ホップ)などのブリッジプロジェクトの違いについてわかりやすく解説を行います。
イーサリアムブリッジの仕組み一覧
Vol.712「イーサリアムブリッジ(Birdge)の3つのコア技術の概要と利点/欠点を理解する」
Vol.726「図解で理解するイーサリアムのRelayer型ブリッジコントラクトの仕組み」Vol.728「図解で理解するAMM型ブリッジ Hop Exchangeの仕組みとHop ETHとは?」
Vol.857「図解で理解するOrbiter Financeの仕組み 次世代イーサリアム”Cross-Rollup”ブリッジとは?」
Orbiter Finance(オービター・ファイナンス)とは?
Orbiter Finance(オービター・ファイナンス)とは、
「イーサリアム及びRollup(ロールアップ)を採用したL2ネットワーク間でのシームレスかつ低コストかつ高速でのブリッジとなる”Cross Rollup(クロス・ロールアップ)を提供する次世代ブリッジ”」
プロジェクトを指します。
Orbiter Financeブリッジ:https://www.orbiter.finance/
Orbiter Finance公式Twitter:https://twitter.com/Orbiter_Finance
Orbiter Financeのトークン:2023年6月現在未発行
Orbiter Financeが対応しているネットワーク
Orbiter Financeでは主にETH、USDC、USDT、DAIのRollup間でのブリッジを提供しており、対応しているネットワークは
イーサリアム(Ethereum)
スタークネット(StarkNet)= zk-Rollup
zkSync Era(ジーケーシンク・エラ)= zk-Rollup
zkSync Lite(ジーケーシンク・ライト)= Optimistic Rollup
Loopring(ループリング)= zk-Rollup
Arbitrum One(アービトラム・ワン)= Optimistic Rollup
Arbitrum Nova(アービトラム・ノヴァ)= Optimistic Rollup
Optimism(オプティミズム)= Optimistic Rollup
Polygon(ポリゴン)= EVM経済圏
Polygon zkEVM(ポリゴン・ジーケーEVM)= zk-Rollup
BNB Chain(バイナンスチェーン)= EVM経済圏
Immutable X(イミュータブルX)= Validium (StarkEx)
となっています。
出典:Orbiter Finance – Cross Rollupブリッジ
dYdXに対応すると発表があったものの、2023年6月現在は利用不可能。その他にも過去にはZKSpace、Metis、Bobaなどにも対応していた。
Check
Orbiter Financeの特徴
Orbiter Financeは次世代ブリッジとしてCross-Rollupを提供しているわけですが、Hop Exchange(ホップ)のようなAMMをベースとしたクロスチェーンブリッジと異なり、
「Cross-Rollupのサービス提供にスマートコントラクトをベースとしておらず、ブリッジ送金先及び受取元はEOAアカウントである」
という大きな特徴を持ちます。
ではコントラクトを全く利用していないかというとそうではなく、
「Orbiter Financeは