- 1 LayerZeroの仕組み解説一覧
- 2 魅力的なStargateでの運用
- 3 Stargateのリスクを理解する必要がある
- 4 各通貨の特性を考える
- 5 リスクは運用するトークンにより異なる
- 5.1 ETHのStargateリスク
- 5.2 USDTのStargateリスク
- 5.3 USDCのStargateリスク
- 6 Stargateでの最悪のシナリオを考える
- 7 まとめ
イーサリアムエコシステムにCross-Rollup(クロス・ロールアップ)ブリッジを提供するLayerZero(レイヤーゼロ)のStargate(スターゲート)は、LayerZeroのZROトークンのエアドロップを狙う場合に利用されることが多く、USDCやETHを運用するのに優秀なDeFiでもあるといえるでしょう。
一方でStargateの仕組みから通常のブリッジとは異なるリスクをはらんでいると言えるでしょう。本稿ではStargateで運用する際に許容しなければいけないリスクについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
LayerZeroの仕組み解説一覧
Vol.869「図解で理解するLayerZeroの仕組み Pt.1 ブリッジ技術のジレンマとULN(Ultra Light Node)」
Vol.935「図解で理解するLayerZeroの仕組みPt.2 Stargate(STG)とは?概要と仕組みを理解する」
Vol.937「図解で理解するLayerZeroの仕組みPt.3 Stragateが解決するブリッジトリレンマを理解する」
魅力的なStargateでの運用
StargateではガバナンストークンであるSTGトークンが既にローンチされており、ガバナンストークンのエアドロップは期待できません。一方でStargateの開発元であるLayerZeroがガバナンストークンのZROトークンのエアドロップを名言していることから、高額エアドロップを狙いつつキャピタルゲインとインカムゲインを取るのにStargateは最適であると言えるでしょう。
またStargateでの運用はシングル・アセット・デポジットであるため、USDCやUSDT、DAIなどのステーブルコインやETHなどをそのまま運用できるという大きな利点があります。
またファーミング報酬は
Arbitrum = ARBトークン
Optimism = OPトークン
Metis Andromeda = METISトークン
Stargate公式 = STGトークン
などどこがインセンティブを提供しているかで異なるのです。
Stargateのリスクを理解する必要がある
では現在の環境においてStargateに運用が偏りがちであると考えられますが、Stargateで運用する際に許容しなければいけないリスクについてみていきましょう。
Stargateにおける最大のリスクは
「ΔBridge(デルタ・ブリッジ)