- 1 エアドロップのシビル対策の解説一覧
- 2 STRKのエアドロップ割当が確定
- 3 STRKトークンのエアドロップ数
- 4 STRKエアドロップの条件分析
- 5 STRKエアドロップの批判が多い理由
- 6 STRKの分散の問題点
- 7 STRK価格の予測
- 8 理解しておくべき将来のSTRK価格懸念点
- 9 まとめ
イーサリアムL2のStarknet(スタークネット)がついにSTRKトークンのエアドロップ割当が確定しました。一方でStarknetは今回のSTRKエアドロップ範囲を非常に広範囲とし、開発者やコミュニティ貢献者を優遇したことでStarknetユーザーからは賛否両論の声が上がっています。
本稿ではSTRKトークンのエアドロップの条件やシビル認定、今後のzkSyncやScroll、Lineaなどのエアドロップで注意するべき点の分析について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
エアドロップのシビル対策の解説一覧
Vol.702「シビルアタック(Sybil Attack)とは?イーサリアムL2のエアドロップでシビルアタック認定される条件とNG行為」
STRKのエアドロップ割当が確定
Starknet Foundation(スタークネット・ファンデーション)は2023年12月のSTRKトークンのエアドロップリークから約3ヶ月の遅れでのSTRKトークンエアドロップを正式に発表しました。これによりSTRKトークンは2024年2月20日、日本時間21時にClaim(発行)が開始されます。
STRKのエアドロップの対象条件は事前のリークとほぼ同じとなっており、
・Starknetユーザー
・初期コミュニティユーザー
・開発者
・StarkExユーザー
・イーサリアム開発
・EIP共同製作者
・ETHステーカー(バリデータ)
・イーサリアムギルド
・Github開発者
と広範囲となっています。シビル足切りはStarknetユーザーで5TX以上のアクティブ3ヶ月、100ドル以上の出来高を持ちなおかつ0.005ETH以上の残高をウォレットに保有するユーザーのみが対象となっています。
STRKのエアドロップ数確認:https://provisions.starknet.io/
STRKトークンのエアドロップ数
また公式には公表されていませんが、STRKトークンのエアドロップ数は大きく差があり、Starknetユーザーの獲得することができるSTRK数は下記のようになっています。
・10000 STRK
・3600 STRK
・1800 STRK
・1200 STRK
・850 STRK
・650 STRK
・500 STRK
の7段階区切りであることが確認されています。
他にもdYdXやRhino(元DiversiFi)やImmutableX、SorareなどのStarkExのL2を使用していた場合には111 STRK、開発者やコミュニティ貢献者には1万STRK~が付与されています。
従って
「Starknetのエアドロップ狙いをしいてたユーザーの最大値は1万STRKであり、1万STRK以上のスクリーンショットを共有しているアカウントは基本的にコミュニティ貢献者か開発者である」
ということになるのです。
StarknetユーザーでSTRKエアドロップが対象となったのは51万アカウントであり、4.3億STRKがエアドロップ対象であることを考慮すると、
「STRKトークンのエアドロップ平均は1アカウントで853 STRK、つまり1200 STRK以上が対象であれば上位と言える」
という渋いエアドロップとなったということになります。
STRKエアドロップの条件分析
STRKのエアドロップは公式が明確に条件を出していないこと、条件をクリアしても最大数もらえていないことなどが分析でわかります。上位ランキングの150アカウントをオンチェーン分析してわかったことは
「1万STRKの対象になっているのは上位100位以内しかおらず、その中でも20アカウント、150位以内ではわずか13.3%」
という非常に低い割合となっているのです。
さらに150位以内でも対象外となる0STRKが6アカウントもあり、ガス残高はどれも100ドル前後あることからシビル認定されたと見られるでしょう。
STRKエアドロップの批判が多い理由
ランキング上位150アカウントのうち、1万STRKを超えるアカウント、つまりコミュニティ貢献者や開発者は