- 1 BlockFiが100%の弁済を発表
- 2 BlockFiの市場影響は大きい
- 3 BlockFiとFTXが与える市場影響
- 4 BlockFiの日本ユーザー返金手続き
- 5 まとめ
FTXの破産で連鎖倒産したBlockFi(ブロックファイ)は債権者に対して100%の弁済をすることを新たに発表、早ければ8月末から市場に1000億円近い資金が戻ることになります。本稿ではBlockFiの資金が戻る場合の仮想通貨(暗号資産)市場影響と債権者の今後について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
FTXのチャプターイレブンの現状については墨汁マガジンVol.967「FTXの返金は2024年末を予定 FTXのチャプターイレブンの現状とやっておくべきことを理解する」を参照してください。
BlockFiが100%の弁済を発表
BlockFi(ブロックファイ)の事業縮小管財人がニュージャージ州破産裁判所に提出した内容によると、2024年7月23日付けで元顧客である無担保債権者に対して債権額の100%を弁済することを発表しました。
BlockFiは2022年11月にFTXの破産に伴い1o億ドル(1520億円)近い債権を抱えたことで連鎖倒産、2023年8月に再生プランの投票が行われ10月にチャプターイレブンを脱しました。その後FTXに8.74億ドルを無担保債権及び担保債権として請求する権利を勝ち取って今に至るのです。
FTXとの合意については墨汁マガジンVol.957「BlockFiは返金率100%となるか?今後のスケジュールと知っておくべきこと」を参照してください。
BlockFiの市場影響は大きい
同様に2014年に破産した当時世界最大の日本仮想通貨取引所「マウントゴックス(Mt.Gox)」は10年の節目を経てビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の返金が開始されました。
このビットコインの売り圧懸念によって仮想通貨市場は下落していますが、BlockFiも大きな市場影響を与えるのです。まず今回返済される債権額を見てみると、
「第一回目の返済で