目次
- 1 イーサリアムをマイニングする場合
- 2 マイニングはセキュリティ面でバリデータよりリスクは低い
- 3 ETH2バリデータが物理的に盗まれた場合の被害
- 4 ステーキングした32ETHはどうなるのか?
- 5 まとめ
イーサリアム2.0のバリデータではマイニングのGPU依存と異なり、基本的にスペースをそこまで必要としません。対してバリデータノードのコンパクトさから、物理的な盗難のリスクがあると言えます。
本稿ではもしバリデータが物理的に盗まれた場合どうなるか、ステーキングした32ETHは盗まれてしまうのかについて解説を行います。
32ETHステーキングとイーサリアムバリデータ運用の概要については墨汁マガジンVol.413「32ETHをステーキングしてイーサリアム2.0バリデータになる手順と概要」を参照してください。
イーサリアムをマイニングする場合
イーサリアムをマイニングしたことがある場合はETH2バリデータをテストネットで運用すると、バリデータノードのリスクの違いがわかるでしょう。イーサリアムをマイニングする場合、基本的に自身のGPUやイーサリアムASICでブロックを生成することは不可能です。これは200TH/s前後を推移するイーサリアムネットワークのハッシュレートに対し、GPU1台では30MH/s前後しかなく全体から比較すると
2e+8M / 30M = 0.000015%
となります。従って大きいハッシュレートを占めるマイナーと比較すると、ブロックを生成できる可能性が非常に低いことがわかるでしょう。よって通常マイニングをする場合には、EtherMineなどの”マイニングプール”にハッシュレートを提供し、ブロック生成確率を上げることでマイニング報酬を確保するのです。
マイニングはセキュリティ面でバリデータよりリスクは低い
これはセキュリティにおいて大きな利点を持ち、マイニングリグ