- 1 インパーマネントロスとは?
- 2 インパーマネントロスによる損失がでるシナリオ
- 3 図解で理解するインパーマネントロスとそのリスク
- 4 インパーマネントロスがゲインになる場合
- 5 流動性が高いとインパーマネントロスを受けない理由
- 6 まとめ
インパーマネントロス(Impermanent Loss)とは、流動性マイニングにおける一時的な損失であり、流動性の低いプールにおける最大のリスクであると言えます。Curve FinaceのようにWBTC↔renBTCのような価格変動の少ないものに対し、UniswapのようなETHとERC20トークンの場合、流動性マイニングを行う際にインパーマネントロスを考慮しなければ逆に損をしてしまうでしょう。
本稿ではUniswapなどの流動性プールにおけるインパーマネントロス及びインパーマネントゲインをベースに、流動性マイニングの安全性とリスクについて詳しく解説を行います。
流動性マイニングの安全性と利点については墨汁マガジンVol.472「図解で理解するUniswapのわかりやすい仕組みPt.3 流動性マイニングの安全性と利点」を参照してください。
インパーマネントロスとは?
インパーマネントロスとは一時的な損失、つまり流動性マイニングにおける一時的なポジションの偏りのことを指します。逆にインパーマネントロスの対義語としてインパーマネントゲインというものがあり、一時的な利益を表します。これはマガジンVol.477でも解説したように、十分な流動性があるETHUSDCペアなどではほとんど無視ができ、流動性及び出来高の高さから知識としての理解程度で済むのです。
ですが流動性マイニングにおいて100%以上のAPYを誇るプールでは常にインパーマネントロスとの戦いと言っても過言ではなく、流動性マイニングを行う場合に
「必ず理解しておかなければならないリスク」
であると言えるでしょう。
インパーマネントロスが起きる原因については墨汁マガジンVol.477「図解で理解するUniswapのわかりやすい仕組みPt.4 AMM起因のインパーマネントロス/ゲインとは?」で図解でわかりやすく解説しています。
インパーマネントロスによる損失がでるシナリオ
ではインパーマネントロスにより損失が出るシナリオについてみてみましょう。インパーマネントロスは