- 1 Chainlinkの$LINK需要
- 2 オラクルは必要だがLINKは不要な理由
- 3 DeFiでは使われない理由
- 4 Chainlinkの問題点
- 5 イーサリアム上での需要を理解する
- 6 まとめ
Chainlinkの$LINK高騰で注目されるようになったオラクルですが、オラクルの歴史や今までのイーサリアムのコントラクトの変化、DeFiでのオラクル利用をベースに見ると$LINKは割高の状態であると言えます。本稿ではChainlinkの$LINKがなぜ割高と言われるのか、本当にオラクルとしての需要があるのかについて詳しく解説を行います。
オラクルの歴史や必要性、ChainlinkやOraclizeのようなオラクルプロジェクトの問題点については墨汁マガジンVol.495「Chainlinkの$LINKで注目されるオラクル イーサリアムになぜオラクルが必要なのか?」を参照してください
Chainlinkの$LINK需要
Chainlinkの$LINKは、オラクルとしてChialinkを利用するのに必要となります。この$LINKはChainlinkのノードを動かすインセンティブであり、ノード保有者に報酬として支払われるというよくある仕組みになっています。
チャートから見てもわかるように、$LINKの価格上昇はDeFiが浸透してきた2020年中旬からとなっています。イールドファーミングとイーサリアム価格高騰が相まって、$LINKが高騰してることがわかります。
イールドファーミングの火付け役となった$COMPについては、墨汁マガジンVol.441「$COMPを前提としたCompound運用戦略を図解で理解する」を参照してください
オラクルは必要だがLINKは不要な理由
Chainlinkの$LINKが割高かどうかを判断するにはまずイーサリアム上でChainlinkがどれだけ使用されおり、$LINK需要があるかどうかを理解しなければなりません。ProvableがOraclizeであった時代では、イーサリアム上のコントラクトでのオラクル利用はほとんどなく、当時はICOばかりであったのでほとんど使用されていなかったと言えるでしょう。
ですが現在はMaker DAOやYearn FinanceのようなDeFiのオラクルを必要とするコントラクトが多く存在します。ですがイーサリアムのオラクルはDeFiから大きく変化しており、ChainlinkやProvableのようなオラクルは必要としていないのが現状です。理由として