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墨汁マガジンVol.513「イーサリアムのガス高騰は価格変動に関節的影響を与えるのか?」

目次
  • 1 イーサリアム高騰の理由と歴史
  • 2 イーサリアムの”ガス”の使用傾向
  • 3 ガス需要は間接的なETH価格の変動に影響するのか?
  • 4 ガスの捻出について考える
  • 5 まとめ

イーサリアムは2016年~2017年にかけてはICO、2019~2020年にかけてはDeFiが盛んとなり、名実ともにイーサリアムの目指す”ワールドコンピュータ”としての頭角を示し続けています。一方で、イーサリアム上のエコシステムの成長はETH価格へ影響を与えるのか?という疑問があるでしょう。

本稿ではイーサリアムのガスとしての需要が、ETH価格へ影響があるのかについて詳しく解説を行います。ETH自体の本質的価値については墨汁マガジンVol.404「イーサリアムのDeFiとETH2から見るETHの本質的価値」を参照してください。

 

イーサリアム高騰の理由と歴史

ではまずはこれまでのイーサリアムの高騰の背景と、エコシステムの成長をみてみましょう。主に黎明期とバブルやブームに別れており、主な背景としては

 

2016年:ICO黎明期

2017年:ICOバブル

2018年:ICOのEXIT

2019年:DeFi黎明期

2020年:DeFiブーム(イールドファーミング)

 

という推移となっています。

 

このチャートからみてわかるように、ETH価格の高騰はエコシステムの黎明期と移り変わり、需要の増加によるバブルやブームが引き起こしていることがわかるでしょう。またICOの場合はICOで資金調達したプロジェクトがETH価格の下落と共に調達したETHを売却し、EXITしたことで終了。DeFiへ移行したことがわかります。

DeFiのより詳しい歴史については墨汁マガジンVol.469「最近のイーサリアムDeFiの動向を理解する DeFiの歴史と事件から学ぶリスク」を参照してください。

 

イーサリアムの”ガス”の使用傾向

イーサリアムの”ガス”とは、コントラクト実行を行ったりトランザクションを送金する際の手数料を指します。このガスはICOと異なり、DeFiでは

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