- 1 NFTの解説一覧
- 2 NFTが示す価値と需要
- 3 NFTアートの画像をダウンロードできる問題?
- 4 真の需要と本質的価値を誤解している
- 5 NFTアートとデジタルアート
- 6 NFTの所有権と作成者
- 7 NFTのデータコピー問題を考える
- 8 NFTアートの現状からわかること
- 9 まとめ
イーサリアムのNFTをアートとして利用する場合、そのNFTアートの本質をブロックチェーンや仮想通貨自体を利用したことがないアーティストやデザイナーに説明するのは至難の技であると言えるでしょう。これはNFTアートの概念自体とその需要を理解して貰う必要があるのです。本稿ではイーサリアムで2021年に大きく需要を伸ばしたNFTアートの需要とアーティスト側が理解するために必要な”NFTの概念”について解説を行います。
NFTの解説一覧
墨汁マガジンVol.597「NFTはバブルか?NFTの歴史から見る投資すべきかの判断の考え方とそのNFT投資のリスク」
墨汁マガジンVol.607 「NFTバブルとICOバブルの違い NFTバブルが崩壊した際の今後のシナリオ」
墨汁マガジンVol.657「NFTはどこに保存されている?イーサリアムのコントラクトから見るNFTの保管場所と価値の源泉」
墨汁マガジンVol.659「イーサリアムのアプローチから見るNFTの未来」墨汁マガジンVol.705「NFTアートの画像ダウンロード問題 NFTの本質的価値を理解するとわかる需要の根源とは?」
墨汁マガジンVol.764「DeFiやNFTにおける適切なApprove管理とは?Approveの仕組みから見るリスク」
NFTが示す価値と需要
NFTと一言で言っても”Non-Fungible Token”つまりイーサリアムのETHやビットコインのBTCなどのようにすべてのトークンが同じ価値を持たないということになります。ここがNFTにおける重要なところであり、
「NFTの性質から個人情報や希少価値を持つものをトークン化して権利や個体識別に利用する」
ということが可能になるわけです。
これは墨汁マガジンVol.657「NFTはどこに保存されている?イーサリアムのコントラクトから見るNFTの保管場所と価値の源泉」で見たNFTの種類からみても
「あくまでその個体識別をトークン化したものであり、それ以外に付属するもの自体はイーサリアムのブロックチェーンとしての性質上アクセスは自由」
ということになります。
NFTアートの画像をダウンロードできる問題?
ここでNFTアートの価値に疑問が持たれやすいですが、
「NFTアートの所有権をイーサリアム上で説明できる一方、NFTアートのメインとなる”画像”を誰でも閲覧でき、ダウンロードしてしまうことができる」
というものです。
ここですでにアーティストとNFTに可能性を感じる投資家との認識の乖離ができているわけですが、ここを理解するためには
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