- 1 仮想通貨の戦略的投機の解説一覧
- 2 利大損小のエントリーが重要
- 3 ポートフォリオ分散の重要性
- 4 基本戦略となる考え方
- 5 3つの分類
- 6 将来性やマスアダプションを考慮する
- 7 投機性が高く持続力がないもの
- 8 まとめ
2020年から2021年にかけて仮想通貨(暗号資産)は大きく高騰したものの、2022年にはビットコインやイーサリアム含む全体が大きく下落。アルトコインについては上昇前の価格に戻るなどの典型的なベアマーケット(Bear Market)となっています。一方で適切な投資戦略を考えて次のブルマーケット(Bull Market)に備えることで、仮想通貨投資家にとっては重要なチャンスであるということでもあるのです。
本稿ではこのようなベアマーケットによる長期下落トレンド中の先を見据えた投資戦略をどのように考えるのかについてわかりやすく解説を行います。墨汁うまいが考えているビットコインの上昇トレンド転換を見据えたエントリー戦略については墨汁マガジンVol.808「ビットコインのエントリー戦略を長期トレンド転換から考える」を参照してください。
仮想通貨の戦略的投機の解説一覧
Vol.821「上昇トレンドに向けてのポートフォリオ構成の投資戦略を考える」
Vol.822「次の仮想通貨上昇トレンドで100倍銘柄を見つけるには?傾向分析から見る“条件”」
利大損小のエントリーが重要
エントリー戦略を考えるとき、
「利益は大きく取れてなおかつリスクが少ない利大損小」
を目指す必要があります。
よく投資の世界ではドルコスト平均法をベースとしたエントリーが考えられますが、この利大損小エントリーを考えつつ、ドルコスト平均法で分散することでより柔軟かつ勝率を高めることが可能となるといえるでしょう。
ポートフォリオ分散の重要性
墨汁マガジンVol.804「ビットコインは2023年にこのまま高騰するのか?テクニカル上のトレンド転換の確率を分析」で解説したようにテクニカル分析上では仮想通貨相場全体が下落トレンドの終盤であることを考慮して、エントリー準備を始めることを考えなければいけません。この時に重要となるのは
「次の上昇トレンドでどのようなリスク分散とリターンの最大化を図ることができるか」
を考える必要があり、ポートフォリオを戦略的に分散させる必要があるでしょう。上昇トレンドとサイクルについては墨汁マガジンVol.644「ビットコイン2022年も高騰?ファンダメンタルから見るトレンドサイクルから予測する」を参照してください。
基本戦略となる考え方
では具体的な戦略を考えてみましょう。まずベースの戦略となるのは
「仮想通貨だけ