- 1 ビットコイン価格FTX破綻前まで回復
- 2 テクニカル分析に使用している理論一覧
- 3 ビットコインの長期下落トレンドは転換する?
- 4 長期トレンドの定義から見る今後
- 5 2023年Q1のビットコイン値動き
- 6 トレンド転換の合図は?
- 7 まとめ
ビットコイン価格はドル建てで2万ドルを回復し、FTXグループの破綻とBlockFiの連鎖倒産となった11月の最高値を超えて大きく回復しています。出来高が大きく減り流動性も低くなったいた年末年始を考慮すると非常に強い上昇となっており、2023年のビットコイン相場に大きな影響を与えることになるでしょう。
本稿では今回のビットコイン高騰がこのまま続くのか、長期下落トレンドの転換点となるのかについてテクニカル分析を交えてわかりやすく解説を行います。
2023年の相場の展望については墨汁マガジンVol.779「【2022年下半期】仮想通貨相場の年末から2023年にかけての見通し ビットコインはどうなる?」を参照してください。
ビットコイン価格FTX破綻前まで回復
2022年末にビットコインが最安値を更新したのは衝撃のFTXグループの破産とBlockFiの連鎖倒産によるものでした。FTX破産の大本となったのは同社のAlameda Research(アラメダ・リサーチ)の財務状況リークが行われ、7日にBinance(バイナンス)のCZが「保有する全てのFTTを売却する」と発表したことで3日で6000ドルの下落となったのです。
このCZからの発言からFTX破産はわずか4日となっており、2022年末に最安値となる15500ドルを記録。以前としてDCGと子会社のGenesis Global(Genesi Trading)とウィンクルボス兄弟のGeminiの1200億円トラブルは解決していないものの、FRBの利上げ鈍化観測から強い上昇を記録しています。
GenesisとGeminiの問題については墨汁マガジンVol.788「Genesis Tradingが破産した際の仮想通貨への影響 Geminiも破産するのか?」を参照してください。
テクニカル分析に使用している理論一覧
前提知識として解説の不明な点は、下記テクニカル分析理論やファンダメンタルをわかりやすく実例で解説しているため参照してくだい。
テクニカル分析講座Vol.3 「テクニカル分析におけるトレンドの重要性 初心者を脱却して勝率を上げるための考え方」
テクニカル分析講座Vol.4 「ビットコインのトレンド分析から利大損小トレードを行う」
テクニカル分析の重要ポイント「イーサリアム価格とガス代の関係性は?ETH短期下落トレンドとビットコインはさらなる警戒へ」
Vol.42「仮想通貨価格の底を読む手法」
Vol.138「移動平均線(EMA)を仮想通貨のテクニカル分析に活用する手法」
Vol.194「テクニカル分析で長期移動平均線のゴールデンクロスを予測するトレード手法」
Vol.644「ビットコイン2022年も高騰?ファンダメンタルから見るトレンドサイクルから予測する」
Vol.680「FRBの金利政策をテクニカル分析に組み込む方法 利上げのビットコインへの影響は?」
Vol.683「フォロースルーデー(Follow-Through Day)とは?上昇トレンドへの転換を定義する詳しい条件」
Vol.724「【2022年版】ビットコインの長期下落トレンドでいつBTCを買うのか?短期~中期と中期~長期でのエントリー戦略」
Vol.734「FRBのFOMCでの利上げと仮想通貨市場の関係性は?単純ではないFF金利と政策」
Vol.731「テスラ社のビットコイン損切りの真意とは?ビットコインの今後の大きな影響を理解する」
ビットコインの長期下落トレンドは転換する?
ではこの上昇は長期下落トレンドの転換となるのでしょうか?結論からいうとテクニカル分析上では「簡単に長期下落トレンドは転換できない」と言え、ここからのマーケットアプローチがどうなるのかが重要となります。
2023年のQ1(第1四半期)が今後のビットコイン高騰に重要な時期になるというのは間違いありませんが、懸念点としてファンダメンタル及びテクニカル両者から
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