- 1 図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧
- 2 SnapshotがArbitrumに対応
- 3 ETH指標から判断するイーサリアム相場
- 4 今後のETHの重要指標
- 5 L2指標のデータ分析
- 5.1 Arbitrum
- 5.2 Optimism
- 6 イーサリアムL2の総合分析
- 7 ETHの売買データ
- 8 L2のETHデータ一覧
- 9 まとめ
イーサリアムのL2は現在のDeFiやNFT需要が継続しているL1においてのガス高騰から見て移行を推進するべきであると言えるでしょう。特にArbitrumやOptimismのようなRollupベースのL2はL1のセキュリティを保ちつつ安いガスでコントラクトを使用できるというメリットがあるため、今後のスタンダードになることが間違いないと言えるでしょう。またL2へのシフト促進はイーサリアム相場にも大きく関わっていくことになるため、今後はファンダメンタル上の指標として注目しておく必要があるのです。
本稿では今まで見てきたL2の技術とは別の視点となる”L2をベースにみたファンダメンタル指標”について詳しく解説し、イーサリアム相場の分析を行います。
図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧
墨汁マガジンVol.565「L2の3つのコア技術RollupとPlasma、ステートチャンネルの利点と欠点を理解する」
墨汁マガジンVol.604「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.1 イーサリアムL2としてRollupが重要視されている理由」
墨汁マガジンVol.606「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.2 zkRollupとOptimistic Rollupの違いと利点」
墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」
SnapshotがArbitrumに対応
イーサリアム上のガバナンスをサポートするSnapshotは、11月6日にイーサリアムのL2″Arbitrum”に対応したと発表。このSnapshotではイーサリアム上でのDAOにおけるガバナンスの参加に最重要であり、Snapshotが対応するまではL1と同じようにArbitrumを使うことが難しかったと言えます。
そのためSnapshotのArbitrum対応はCurve FinanceのガバナンスやアグリゲーターのL2展開などの前提条件であるため、Snapshotの対応はL2シフトにおける重要ポイントとなっています。
今後はアグリゲーターの対応でよりL1に近づく環境を構築していくことになるため、L2のイーサリアム相場への影響はより大きくなるのです。
ETH指標から判断するイーサリアム相場
ではこれらL2の動向を踏まえてETH現物需要の変化とあわせてイーサリアム相場影響を見ていきましょう。まず重要となるのはL2の