- 1 イーサリアムブリッジの仕組み一覧
- 2 Squid(スクイッド)とは?
- 3 Squidはアグリゲーター
- 4 ブリッジトラブルが起きる理由
- 5 EVM外へのブリッジ実例
- 6 対処のハードル
- 7 まとめ
仮想通貨(暗号資産)において最大のエコシステムを誇るイーサリアムのEVMチェーンやL2、zkEVMに対し、マイナーではあるものの現在ではComos(コスモス)やCelestia(セレスティア)などの別チェーンへのブリッジも可能となっています。
一方でEVMではないことから起きるLedger Nanoのトラブルやブリッジトラブルで資金が拘束されてしまう例も少なくありません。本稿でSquid(スクイッド)の概要と実際に起きたトラブルについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
イーサリアムブリッジの仕組み一覧
Vol.712「イーサリアムブリッジ(Birdge)の3つのコア技術の概要と利点/欠点を理解する」
Vol.726「図解で理解するイーサリアムのRelayer型ブリッジコントラクトの仕組み」
Vol.728「図解で理解するAMM型ブリッジ Hop Exchangeの仕組みとHop ETHとは?」
Vol.857「図解で理解するOrbiter Financeの仕組み 次世代イーサリアム”Cross-Rollup”ブリッジとは?」
Vol.869「図解で理解するLayerZeroの仕組み Pt.1 ブリッジ技術のジレンマとULN(Ultra Light Node)」
Squid(スクイッド)とは?
Squidとはイーサリアム及びCosmosやCelestiaに対応するクロスチェーンブリッジであり、76チェーンに対応するいわゆるブリッジアグリゲーターです。
Squidの概要は下記のようになっています。
種類 | ブリッジ |
コア技術 | アグリゲーター |
創設年 | 2021年 |
資金調達額 | 750万ドル(約11.3億円) |
公式X(Twitter) | @squidrouter |
トークン | N/A |
750万ドルの資金調達をして1年以上稼働しているものの、まだトークンは有しておらずTGEどころかエアドロップの情報も未定となっています。
Squidはアグリゲーター
Squidはあくまでブリッジアグリゲーターであり、例えばブリッジ最大手のLayerZero(レイヤーゼロ)やWormhole(ワームホール)、更にはEOAベースのOrbiter Finance(オービターファイナンス)などと異なり「ブリッジアグリゲーター」です。
このブリッジアグリゲーターでは時々ブリッジに失敗することがあり、
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