- 1 Curve Finance(CRV)の仕組み解説一覧
- 2 Rollup-as-a-Service(RaaS)でのL2ブーム
- 3 DeFiのチェーン対応問題
- 4 Curve-LiteによるL2対応
- 5 L2チェーン制限
- 6 Curve-Liteにおけるリスク
- 7 Taikoにおけるリスク
- 8 USDCを確認するには?
- 9 まとめ
イーサリアムのステーブルコインスワップAMMであるCurve Finance(カーブ・ファイナンス)はDeFi全盛期にTVLでUniswap(ユニスワップ)を超える1位を獲得するなど最大手として今でも一定の需要が見られます。
本稿ではCurve Finance($CRV)におけるRollupを採用したL2をサポートするための「CURVE-LITE(カーブ・ライト)」について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
Curve Finance(CRV)の仕組み解説一覧
Vol.475「Curve Finaceのファーミングブーストに$CRVをロックするべきか?」
Vol.524「図解で理解するCurve Financeのリスク Uniswapとは異なる流動性マイニングの注意点」
Vol.592「図解で理解するCurve Financeの仕組み Amplification Parameter”A”とその利点」
Vol.594「Curve FinanceのTriCryptoプールとは?TriCryptoのリスクとインパーマネントロス」
Vol.611「Curve Financeの流動性プールの選び方 ローリスク・ハイリターンな流動性マイニングの条件は?」
Vol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」
Vol.707「Curve FinanceのcvxCRVやveCRV-DAOのペッグが崩れる理由 リスクと特性を理解する」
Rollup-as-a-Service(RaaS)でのL2ブーム
RollupとはイーサリアムのL2のオフチェーンのスケール性とオンチェーンのセキュリティのハイブリッドネットワークを指し、Optimismが提供するOP StackやzkSyncのZK Stackなど様々なRollup Frameworkにより展開が可能となっています。
これらのRollup Frameworkを活用したRollupの展開をサポートするのがRollup-as-a-Service(RaaS)であり、RaaSプロジェクトには下記表のようにArbitrumやOptimsim、zkSyncを代表的に多くのサポートをしているのです。
RaaSプロジェクト名 | 公式X(Twitter) | 対応L2 Stack |
---|---|---|
Alchemy Rollups | @Alchemy | ARB,OP |
Caldera | @calderaxyz | ARB,OP |
Conduit | @conduitxyz | ARB,OP |
AltLayer | @alt_layer | ARB,OP,ZK,POLなど |
Snapchain | @snapchaindev | ZK |
Saga | @Sagaxyz__ | 複数 |
Vistara | @vistaralabs | 複数 |
Zeeve | @0xZeeve | ZK, POLなど |
QuickNode Rollups | @QuickNode | ARB,OP,ZK |
DeFiのチェーン対応問題
Rollup Frameworkプロジェクトには主に下記のものがあり、zkEVMやOptimistic Rollupなど様々です。
L2プロジェクト名 | L2 Stack | 公式X(Twitter) | トークンシンボル | 資金調達額(円換算) | コア技術 |
---|---|---|---|---|---|
Arbitrum | Arbitrum Orbit | @arbitrum | $ARB | 188.76億円 | Optimistic Rollup |
Optimism | OP Stack | @Optimism | $OP | 408.24億円 | Optimistic Rollup |
Starknet | Starknet Stack | @Starknet | $STRK | 436.46億円 | CarioVM |
zkSync | ZK Stack | @zksync | $ZK | 707.60億円 | zkEVM |
Linea | Linea Stack | @LineaBuild | $LINEA | 1,004.23億円 | zkEVM |
Polygon zkEVM | Polygon CDK | @0xPolygon | $POL(MATIC) | 697.56億円 | zkEVM |
このようにRollupという新しい技術を自己開発する手間やコストがなく、Rollup-as-a-ServiceやRollup Frameworkにより手軽にL2展開が可能となっているのです。一方でこれらのRollupはEVMまたはzkEVMであるため、DeFiの対応をどうするのかという問題があります。
Curve-LiteによるL2対応
例えばレンディングのAaveでは$AAVEによるガバナンスでzkSyncやLineaに最近対応してコントラクトをデプロイしていますが、L2の乱立による個別対応は難しいというのが現状です。
そこでCurve Financeは自動でCurveの必要なDEXインフラをデプロイする「Curve-Lite」を2024年11月にローンチしたのです。
このCurve-Liteでは
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