- 1 The MergeとETH分裂のマガジン一覧
- 2 The Mergeの分裂を見越したIOU取引が開始
- 3 IOUトークンとは?仮想通貨における利点と欠点
- 4 無視できない仮想通貨税務上の問題
- 5 IOUであるがゆえの価格問題
- 6 過去の同様のフォークIOUから見るアドバンテージ
- 7 Poloniexの目的
- 8 ETHWの価格予測
- 9 まとめ
イーサリアムのThe Mergeにおける分裂を前提にしたIOU取引をPoloniexが開始。これにより後約1ヶ月以上あるThe MergeにおけるステーキングをベースとするETH2とマイニングを必要とする従来のpETH(PoWETH)の取引をすることができるようになりました。
本稿ではこのETHのIOU取引の利点と問題についてわかりやすく解説を行います。
The MergeとETH分裂のマガジン一覧
墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合 Pt.1 今後の重要実装EIP-3675」
墨汁マガジンVol.715「【図解】イーサリアムは完全PoSの”The Merge”でPoWとPoSの2つに分裂するのか?」
墨汁マガジンVol.718「イーサリアムThe Merge分裂時に最大利益を得る戦略〜ETH編〜」
墨汁マガジンVol.717「イーサリアム分裂で最大利益を得るための戦略〜ステーブルコイン編〜」
墨汁マガジンVol.729「イーサリアムがThe MergeでPoS(ETH2)とPoW(pETH)に分裂した場合のpETHの価値を考える」
墨汁マガジンVol.730「イーサリアムのThe MergeでETH2とpETHに分裂した場合の課税はどうなるのか?」
墨汁マガジンVol.735「The MergeでイーサリアムをフォークしようとしているChandler Guoの素性と中国マイナーの性質」
The Mergeの分裂を見越したIOU取引が開始
Poloniexとは2016年にアルトコイン最大手取引所となり、Bitfinexに続く最初期からのUSDTペア取り扱いの米国仮想通貨取引所として人気を博したものの、2017年のBinanceのローンチやBittrexに人気を越され、その後Circleの買収から即座に損切り、今ではTronのJustin Sunが保有するマイナー仮想通貨取引所です。
そんなPoloniexはイーサリアムが9月に予定しているThe MergeでPotential Hard Forkつまり、Chandler Guoなどの中国人マイナーが予定している”潜在的なイーサリアムの分裂”を前提に
及びUSDTペアの上場を開始しました。
つまり
「Poloniexを介して取引を行えば現時点でThe Merge時に分裂したとしても先行して取引を行うことができるという利点がある」
といえるでしょう。
IOUトークンとは?仮想通貨における利点と欠点
IOUトークンとは
「IOU = I OWE YOU、つまり”借りがある” という英語の略であり、借用書を指すためIOUトークンとは現時点では存在しない仮想通貨を仮取引として売買する目的として上場したりするトークンを意味します。
またIOUトークンを事前に売買するのと別に、期限や特定のイベントにおいて正規仮想通貨に償還できるという特徴を持つ」
というものです。
このIOUトークンには利点と欠点を持ち、利点としては先物取引の現引/現受けのような売買が出来るのに対し、欠点として
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