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墨汁マガジンVol.890「図解で理解する”OP Stack”Pt.1 イーサリアムL2にOP Stackを利用して展開する利点とは?」

目次

    2023年現在、イーサリアムのメインストリームはRollup(ロールアップ)を採用したL2となっており、中でもOptimismが提供するOP Stackが話題に上がっています。本稿では現在のイーサリアムL2のメインストリームにおける”OP Stack”について仮想通貨投資家向けにわかりやすく解説を行います。

     

    図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧

     

    墨汁マガジンVol.565「L2の3つのコア技術RollupとPlasma、ステートチャンネルの利点と欠点を理解する」

    墨汁マガジンVol.604「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.1 イーサリアムL2としてRollupが重要視されている理由」

    墨汁マガジンVol.606「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.2 zkRollupとOptimistic Rollupの違いと利点」

    墨汁マガジンVol.609「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.3 Fraud Proofとは?L2スケーリングにおける利点と欠点」

    墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」

    墨汁マガジンVol.641「The Surgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」

    墨汁マガジンVol.704「Sequencer(シークエンサー)とは?L2のRollupにおけるバリデータの役割」

    墨汁マガジンVol.726「図解で理解するRelayer型クロスチェーンブリッジコントラクトの仕組み」

    墨汁マガジンVol.789「EIP-4844 Proto-Dankshardingとは?図解で理解するイーサリアムへの影響」

    Vol.849「図解で理解する次の上昇トレンドでイーサリアムL2銘柄の高騰となる理由」

     

    Optimismの概要

    Optimismのプロジェクト概要は下記のようになっています。

     

    開発元OP Labs
    公式X(Twitter)@Optimism
    メインネットローンチ2021年12月16日
    資金調達額2.675億ドル(408.30億円)
    トークンシンボル$OP
    関連プロダクトOP Stack
    種類L2及びL2 Stack
    コア技術Optimistic Rollup
    創設年2019年
    トークン配布方法エアドロップ
    総発行数42.9億OP
    ガスETH
    コントラクト(Optimsim)0x4200000000000000000000000000000000000042

     

    OP Stackとは?

    OP Stackとはかんたんに解説すると

     

    「イーサリアムL2のOptisimを開発するOP Labsが提供するOptimism Rollup(オプティミズム・ロールアップ)をコア技術としたL2チェーンを作成するツール」

     

    を指します。

    つまりOP Stackを採用することでイーサリアムをL1とし、その上の階層としてのL2ネットワークを作成することができるのです。

     

    OP Stackを採用しているイーサリアムL2

    ではまずはOP Stackがどこまで採用されているのかについてみてみましょう。OP Stackを採用しているイーサリアムL2としては”Base”が有名ですが他にも

     

    ・Base(Coinbase開発)

    ・opBNB(Binance開発)

    ・DeBank

    ・Zora Network

    ・Worldcoin(OP Stackへ移行)

    ・Manta Pacific

    ・Celo(移行予定)

    ・Celestia

    ・Kinto

     

    などがOP Stackを採用しているのです。

     

    OP Stackを採用する利点

    ここでOP Stackのポイントとしては

     

    「既存のEVMチェーン

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