- 1 図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧
- 2 OP MainnetとOptimisim
- 3 Optimismのスーパーチェーン構想とは?
- 4 Optimismスーパーチェーンの構造
- 5 スーパーチェーンの大きな利点
- 6 PolkadotとOP Stackスーパーチェーンの違い
- 7 スーパーチェーンはPolkadotと競合しない
- 8 Polkadotの仕組み一覧
- 9 まとめ
OP Stackを採用したイーサリアムL2のBaseなどがTVLでzkSyncを抜くほどの高い需要を見せており、OP Stackの需要の高さが伺えます。本稿ではPt.1に続いてOP StackとOptimism(オプティミズム)による”OP Mainnet”における”Superchain(スーパーチェーン)”の構造について仮想通貨投資家向けにわかりやすく解説を行います。
OP Stackを採用する理由については墨汁マガジンVol.890「図解で理解する”OP Stack”Pt.1 イーサリアムL2にOP Stackを利用して展開する利点とは?」を参照してください。
図解で理解するL2″Rollup”の仕組みシリーズ一覧
墨汁マガジンVol.565「L2の3つのコア技術RollupとPlasma、ステートチャンネルの利点と欠点を理解する」
墨汁マガジンVol.604「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.1 イーサリアムL2としてRollupが重要視されている理由」
墨汁マガジンVol.606「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.2 zkRollupとOptimistic Rollupの違いと利点」
墨汁マガジンVol.609「図解で理解するL2″Rollup”の仕組みPt.3 Fraud Proofとは?L2スケーリングにおける利点と欠点」
墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」
墨汁マガジンVol.641「The Surgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」
墨汁マガジンVol.704「Sequencer(シークエンサー)とは?L2のRollupにおけるバリデータの役割」
墨汁マガジンVol.726「図解で理解するRelayer型クロスチェーンブリッジコントラクトの仕組み」
墨汁マガジンVol.789「EIP-4844 Proto-Dankshardingとは?図解で理解するイーサリアムへの影響」
OP MainnetとOptimisim
イーサリアムL2でOptimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)を採用しているOptimismは、
「メインネットの名前が”Optimism”だったものの、OP Stackの発表後”OP Mainnet”に変更」
されました。
これはOptimismがOP Stackを介したスーパーチェーン(Supercahin)構想を計画していることで、
「OPトークンを介したガバナンスにより、ZoraやBaseのようなOP Stackを採用したL2やL3を”OPチェーン”とし、OptimismメインネットをOPチェーンの1つとして考えたOP Mainnetという名前に変更した」
ということです。
Optimismのスーパーチェーン構想とは?
OptimismはOP StackのローンチからRollupを採用したL2を開発しているのではなく、”デジタル社会(Digital Society)”を構築することを発表しています。このデジタル社会こそがOPチェーンで構成される”スーパーチェーン構想”であり、Optimismが2023年9月時点でArbitrumなどよりも秀でている点であると言えるでしょう。
このOptimismのスーパーチェーンはEVMチェーンが構成するいわゆるEVM経済圏と異なり、
「マルチチェーンではなくOP Stackに