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規制投資会社(英:Regulated Investment Company(RIC))とは・・・

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仮想通貨(暗号資産)の「規制投資会社」とはRIC(Regulated Investment Company)とも呼ばれ、米国における投資会社法で1940年に制定されたミューチュアル・ファンドまたはETF(上場投資信託)の一般的な形態を指す。日本では1998年に規制投資会社の形態が導入された。

 

ETFが規制投資会社(RIC)を採用利点

規制投資会社(RIC)は米国市場におけるビットコインETFやイーサリアムETFが利用する通常の形態であり、C-corporationつまり上場会社などが採用する通常の企業形態とは異なり、法人側と株式を持つ投資家側の二重課税を回避できるという利点がある。

 

ステーキングETF実現のための規制枠回避

2025年5月31日、ETFプロバイダーのREX SharesはステーキングETFとして初の事例となり得るイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のステーキングETFのローンチを米国証券取引委員会(SEC)に申請した。

REX SharesのETHステーキングETFとSOLステーキングETFはこの規制投資会社(RIC)を採用しておらず、ケイマン諸島の子会社が運用する仮想通貨現物をC-corporationの形式で運用する非常に珍しい形態のステーキングETFとなる。

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仮想通貨(暗号資産)の「ステーキングETF」とはイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などのコンセンサスアルゴリズムとしてPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しているブロックチェーンにおいて、仮想通貨ETFが運用している現物をイーサリアムなどのステーキングを行い報酬を得て投資家に配当する形態のETF(上場投資信託)を指す。
対象的にビットコインETFではBTC現物はASICなどの専用機器によりマイニングしなければ報酬を産まないため、ゴールドETFのように利回りを産まない。
ブラックロックがイーサリアムステーキングETFを申請 イーサリアムETFで最大のシェアを持つブラックロックのiShares Ethereum Trust ETF($ETHA)は2025年7月18日に同イーサリアムETFで運用する現物ETHをイーサリアムプロトコルにステーキングし、バリデータ報酬を得るステーキングETFの申請を行った。
ブラックロックに次ぐフィデリティはすでにステーキングETFを申請しており、ブラックロックは5月に米国証券取引委員会(SEC)とのステーキングETF模索をする会談をしていたことで知られている。ステーキングETFがSECにより承認されればビットコインETF以上の需要を生む可能性があると言えるだろう。
 
米SEC初のステーキングETFを承認 2025年3月31日、米国証券取引委員会(SEC)は有効登録届出書(Effective Registration Statement )によりREX SharesのイーサリアムステーキングETFとなる「REX-Osprey ETH +STAKING ETF」とソラナステーキングETFとなる「REX-Osprey SOL +STAKING ETF」を承認した。
その前日に米国証券取引委員会(SEC)は「ハウィーテストにおけるステーキングは投資契約ではなく、証券ではない」という見解を出しており、この承認のための声明であったと考えられる。