- 1 BlockFiの破産後の再建状況一覧
- 2 2023年4月19日多目的審問
- 3 BlockFi再建計画提出の期間を延長
- 4 BIA→ウォレット論争の結論
- 5 予想される今後の展開
- 6 BlockFiの再建計画
- 7 まとめ
2022年11月にFTXの連鎖倒産で破産した仮想通貨レンディングのBlockFi(ブロックファイ)はProof ofClaimの締切後の再建計画の提出とBIA→ウォレット問題の多目的審問(Omnibus Hearing)が4月19日に行われました。
今回行われた多目的審問では明確な判決は出ていないものの、BlockFiのウォレット問題に進展があったといえる内容となっているのです。本稿ではBlockFiの最新の破産後の再建状況と今後の考えられる大きな進展についてわかりやすく解説を行います。
BlockFiの破産後の再建状況一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.787「BlockFi/Voyager Digital/セルシウスのチャプターイレブン破産申請後の現状と違いを理解する」
Vol.794「FTX/BlockFi/Voyager/セルシウス債権者はどれだけ仮想通貨の返済を受けられるのか?」
Vol.798「BlockFiの破綻理由を破産裁判資料から理解する 仮想通貨企業が抱える共通リスク」
Vol.801「BlockFiのBIAからWalletへの引出し無効に対する反対申立ての根拠と現状は?」
Vol.825「BlockFiから債権者への書類郵送 今後の対応と住所やアドレス変更をするには?」
Vol.833「【2023年3月最新】破産したBlockFi(ブロックファイ)の再建状況 SVB破綻影響やProof of Claim締切など」
2023年4月19日多目的審問
BlockFiの破産ケースを審議するニュージャージー州破産裁判所は2023年4月19日に多目的審問を行い、主に下記項目についての協議が行われました。
1.BlockFiの再建計画提出期限の延長
2.BIA→ウォレット問題
BlockFi側の申立では再建計画提出を6月26日まで、独占期間(Exclusivity
Period)を8月28日まで延長という提案を行っているのです。対してUCC(無担保債権者委員会)は「全ての調査が終わった、これ以上の延長に意味をなさない」として反対(Objection)をしていました。
出典:Kroll – 2023年4月19日のBlockFi多目的審問のアジェンダ
BlockFi再建計画提出の期間を延長
今回のBlockFi多目的審問では再建計画の提出の期間の延長が認められたものの、債務者(BlockFi)の主張していた6月26日ではなく、48日を延長する5月15日でニュージャージー州破産裁判所により認可を受けました。
この日付は非常に重要であり、
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