仮想通貨における”TrustGo”とは、Trusta Labsによって提供されているイーサリアムまたはイーサリアムL2のアカウント(EOA)におけるリピュテーションをAIでスコア化するサービスを指す。
TrustGoではMetamaskなどのEVMチェーンに対応したWeb3ウォレットを接続することで、自身のEOAや他ユーザーのアカウントのリピュテーションを知ることができる。主なリピュテーションを構成するのは下記5つでグラフ化し、最終的にMEDIAスコアとして総合評価している。
Identity:エアドロップなどEOA固有の項目
Age:EOAの使用開始時期等
Monetary:出来高や保有残高等
Engagement:日/週/月ごとのTX等
Diversity:利用しているコントラクト数等
Trusta Labsは独自技術でイーサリアムのオンチェーン・リピュテーションを数値化しているMEDIAスコアとは上記でみた5つの評価項目であるMonetary, Engagement, Diversity, Identity, そしてAgeの頭文字を取ったM.E.D.I.A. を表している。
このMEDIAスコアが高いほどそのイーサリアムアカウントはリピュテーションが高いということを意味し、シビルアカウントとしてエアドロップの対象外になりづらいということになる。
TrustGoでは唯一イーサリアムL2でzkEVMのzkSync EraとCarioVMのStarknetのエアドロップランキングを提供している。このエアドロップランキングではMEDIAスコアを通じて参加している300万アカウント以上の中からランキング付けし、シビル認定されていなければ上位で高額エアドロップを獲得できる可能性が高いといえるだろう。
モジュラーブロックチェーンのCelestia(セレスティア)が2023年9月26日にTIAトークンのエアドロップを発表。このCelestiaでは初めてTrsutGoがエアドロップのイーサリアムアカウント評価に利用され、リピュテーションを利用した初の事例となった。
TrustGoの他にも今後OP StackでのL2チェーンを発表したDeBankやNomis、Gitcoin Passportなどが利用または連携してLayerZeroやzkSyncなどの高額エアドロップが見込まれる際に使用される可能性が高いだろう。