仮想通貨(暗号資産)のZcash( $ZEC)とは、ビットコインのフォークであり、仮想通貨で初めてゼロ知識証明をベースにしたzk-SNARKsを導入し、プライバシーにフォーカスした匿名トランザクションを可能としたPoWブロックチェーンを指す。2017年にはイーサリアム財団と共同開発をしており、現在のzkSync($ZK)などに代表されるzkEVMの導入の土台を作った。
2016年10月28日にElectric Coin Companyによってメインネットがローンチし、ICO/IEOやプレマインがない状態で上場直後にはサプライショックでビットコイン($BTC)以上に大暴騰した過去を持つ。
Zcash($ZEC)の概要は下記表の通りとなる
| 項目 | プロジェクト詳細 |
|---|---|
| 公式X(Twitter) | @Zcash |
| トークンシンボル | $ZEC |
| 創設年 | 2015年 |
| メインネットローンチ | 2016年10月28日 |
| 資金調達額 | 300万ドル |
| コア技術 | zk-SNARKs |
| 開発元 | Electric Coin Company |
| トークン配布方法 | マイニング |
| ブロック生成時間 | 約75秒 |
| 秒間TX(TPS) | 約2.9TPS |
| アルゴリズム | Equihash |
| 最大発行数 | 2100万ZEC |
Zcashの仕組みは、透明アドレスとシールドアドレスの2種類のアドレスを使い分ける点にある。透明アドレスはビットコインと同様に、送金元、送金先、送金額がブロックチェーン上で確認できる。一方、シールドアドレスでは、zk-SNARKsによって取引の正当性を証明しながら、送金者、受取人、送金額を秘匿する。
Zcashのシールド取引では、取引内容そのものを公開せずに、二重支払いが発生していないこと、送金者が有効な資金を保有していること、トランザクションがZcashのコンセンサスルールに従っていることを検証する。この仕組みにより、ブロックチェーンの検証可能性を維持しながら、金融取引のプライバシーを保護する。
zk-SNARKsとは、「Zero-Knowledge Succinct Non-Interactive Argument of Knowledge」の略称であり、ゼロ知識証明の一種である。ゼロ知識証明とは、ある情報を知っていることを、その情報自体を公開せずに証明する暗号技術を指す。
Zcashでは、zk-SNARKsを利用することで、送金者、受取人、送金額を公開せずに、取引が正しいことをネットワーク全体で検証できる。