イーサリアムのUSDTとは、Bitfinexと同じ親会社であるiFinexの子会社”テザー社”が発行する自称ドルにペッグするステーブルコイン。当初はビットコインを利用したOmni Layer上で発行されていたが、2017年にイーサリアム上に移行を開始、現在はほとんどのUSDTがイーサリアム上で発行されている。
テザー社がUSDTをネィティブサポートしているチェーンの一覧は下記の通りとなる。
No | チェーン | チェーン種類 | トークン種類 |
---|---|---|---|
1 | イーサリアム | L1 | ERC20 |
2 | Avalanche | EVMチェーン | ERC20 |
3 | Kava | EVMチェーン | ERC20 |
4 | Celo | EVMチェーン | ERC20 |
5 | ソラナ | L1 | ソラナトークン |
6 | Aptos | MOVEチェーン | Fungible Asset |
7 | Ton | L1 | Ton Jetton |
8 | Algorand | L1 | Algorand Asset |
9 | Liquid | ビットコインサイドチェーン | Liquid Asset |
10 | Polkadot | Polkadot | Statemine Asset |
11 | EOS | L1 | EOSIO.TOKEN |
12 | Tezos | L1 | Tezos Token |
2017年11月にテザー社のUSDTウォレットから3億USDTがハッキングされ盗まれた。また2019年5月にはUSDTの裏付けとなるはずのドルをテザー社が100%保有していないことが判明し、74%のペッグになることがBitfinex顧問弁護士により明かされた。これによりテザーは1USDTが0.74ドルということになり、USDCと比較して使用や保管するにはリスクが高い。
2020年8月にはイーサリアムのサイドチェーンプロジェクトOMGネットワーク上でUSDtを発行し、Bitfinexが入出金に対応している。