最新の墨汁マガジン

zkSync(日:ジーケーシンク)とは・・・

ツイート

イーサリアムzkEVMの「zkSync」とはコア技術にzk-Rollupを採用しているイーサリアムのL2(レイヤー2)ネットワークの1つを指す。zkSyncには2023年6月現在zkEVMを持たない”zkSync Lite(ジーケーシンク・ライト”とzkEVMを導入した”zkSync Era(ジーケーシンク・エラ)”の2つのネットワークが提供されている。

 

zkSyncの概要

zkSyncのプロジェクト概要は以下の表の通りとなる。

開発元Mater Labs
公式X(Twitter)@zksync
メインネットローンチ2023年3月28日
資金調達額4.58億ドル(698.22億円)
トークンシンボル$ZK
プロダクトZK Stack
種類zkEVM
コア技術zk-Rollup
創設年2018年
トークン配布方法エアドロップ
総発行数210億ZK
ガスETH
コントラクト(zkSync Era)0x5A7d6b2F92C77FAD6CCaBd7EE0624E64907Eaf3E

 

世界初のzkEVM

”zkSync Era”は2023年3月28日にイーサリアムメインネット上にローンチし、世界初のzkEVMを導入したzk-RollupのL2ネットワークとなっている。対してzkSync Lite上ではZigZagのようなパーペチュアルコントラクトを提供するレバレッジDEXなどを使用でき、StarkNetの提供する非zkEVMのStarkExに似たような位置づけとなっている。

 

zkSyncのトークン

zkSyncは2024年6月10日にZKトークンを発表し、6月15日にTGEを行った。エアドロップにおけるZKトークンの割当は1アカウント最大10万ZKとなっており、高額エアドロップとなったことで知られている。

*詳しくは仮想通貨(暗号資産)の「ZKトークン」を参照。

 

DeFiの対応状況

zkSync上ではゼロ知識証明の演算と互換性を持つEVMである”zkEVM”を独自開発しており、2024年12月現在レンディング最大手のAaveなどが既にzkSync上で利用することが可能となっている。またブリッジではほとんどのメジャークロスチェーンブリッジを使用することが可能であり、LayerZeroのStargateなどもEigenLayer($EIGEN)のLRTであるrsETHやweETHなどのブリッジが可能だ。

またスワップアグリゲーターのKyerberSwapや1inchもzkSync Era上で使用が可能となっており、AMMでは最大手であるUniswapの他にもPancakeswapやSushiswapといった主要DeFiを利用することができる。

 

zkSync上のDeFi一覧

zkSync Eraで利用できるメジャーDeFi/NFTの一覧は下記表となる。

プロジェクト名公式X(Twitter)DeFi分類トークンシンボル
Uniswap@UniswapAMM$UNI
PancakeSwap@PancakeSwapAMM$CAKE
SushiSwap@SushiSwapAMM$SUSHI
SyncSwap@SyncSwapAMMN/A
Aave@aaveレンディング$AAVE
Zerolend@zerolendxyzレンディング$ZERO
KyberSwap@KyberNetworkスワップアグリゲーター$KNC
1inch@1inchスワップアグリゲーター$1INCH
Rabby Swap@Rabby_ioスワップアグリゲーターN/A
Odos@odosprotocolスワップアグリゲーター
OpenOcean@OpenOceanGlobalスワップアグリゲーター
Circle@circleステーブルコイン$USDC
Tether@Tether_toステーブルコイン$USDT
MakerDAO(Sky)@SkyEcosystemステーブルコイン$MKR(SKY)
Satori@SatoriFinanceパーペチュアルDEXN/A
Lido Finance@LidoFinanceLST$stETH
Ether.fi@ether_fiLRT$weETH
KelpDAO@KelpDAOLRT$wrsETH
Element@ElementNFTマーケットプレイスN/A

 

zkSyncへのブリッジ方法

zkSyncへのブリッジ方法は主に下記が主流となっている。

 

プロジェクト名公式X(Twitter)DeFi分類トークンシンボル
Stargate@StargateFinanceブリッジ$STG
Orbiter Finance@Orbiter_FinanceブリッジN/A
LayerSwap@layerswapブリッジN/A
WooFi@_WOOFiブリッジ$WOO
Jumper@JumperExchangeブリッジアグリゲーターN/A
Bungee@BungeeExchangeブリッジアグリゲーターN/A
Interport@InterportFiブリッジアグリゲーター$IP
Symbiosis@symbiosis_fiブリッジアグリゲーター$SIS

 

スポンサードリンク

人気仮想通貨用語辞典

イーサリアムL2の「Optimsim」とはオフチェーンとオンチェーンのハイブリッドスケーリングソリューション”Optimistic Rollup”をコア技術として開発したL2ネットワーク、またはOP Stackを含むプロジェクト全体を指す。
 
Optimismの概要 Optimistic Rollupを採用し、イーサリアムのDeFiやNFTコントラクトをデプロイできるEVMを実装し、2021年1月に制限を設けたソフトローンチを行い、2021年12月にメインネットローンチを行った。OptimismはイーサリアムDeFiにおける最大手DEXのUniswapがメインネットローンチ後に利用すると事前に発表しており、Curve Financeなど最大手DeFiプロジェクトが対応している。
開発元OP Labs 公式X(Twitter)@Optimism メインネットローンチ2021年12月16日 資金調達額2.675億ドル(408.30億円) トークンシンボル$OP 関連プロダクトOP Stack 種類L2及びL2 Stack コア技術Optimistic Rollup 創設年2019年 トークン配布方法エアドロップ 総発行数42.9億OP ガスETH コントラクト(Optimsim)0x4200000000000000000000000000000000000042  
OPトークン 2022年4月27日、OptimismはイーサリアムL2として初となるガバナンストークン「OPトークン」の発行とエアドロップを発表した。2022年6月1日にOPトークンの正式なローンチを発表し、TGE時には一時14.2ドルを記録。
OPトークンはOptimismのガバナンスに使用されるトークンであり、将来的にはシーケンサーの分散にステーキングに使用されることなどが想定されるだろう。またOPトークンはOP Stackを採用したスーパーチェーン構想のガバナンストークンとなる。
 
L2構築ツール「OP Stack」 OptimismはOP Labsが開発したOP Chainを開発できる構築ツールとなる「OP Stack」を2022年10月に発表、2023年6月7日に実行された「Bedrock」アップデートにより正式にリリースした。
米コインベースは2023年2月23日にOP Stackを採用したBaseチェーンの開発を発表、仮想通貨取引所が提供する初のイーサリアムL2となり、2024年12月現在ではcbBTCやcbETHなどのコインベース発行のラップトークンなどを提供している。
*詳しくは「OP Stack」を参照
 
Optimism Supercainとは? Optimismはチェーン名だったが2023年6月、Optimism Superchain構造に向けて「OP Mainnet」に名称を変更した。Optimism SuperchainとはOP Stackを使用したコインベースのBaseチェーン、ChatGPTで話題のOpenAI CEO、Sam Altman (サム・アルトマン)氏のWorldcoinのWLDを活用するWorld Chainなどを一括統合する構想であり、OP Stackチェーン間のシームレスなブリッジなどによる並列スケーリングネットワークを指す。
 
Optimismの競合プロジェクト Optimismと同様のイーサリアムL2であり、L2構築ツールである「L2 Sack」を提供している競合プロジェクトは下記表の通りとなる。
L2プロジェクト名公式X(Twitter)コア技術資金調達額(円換算)シンボルL2 Stack Arbitrum@arbitrumOptimistic Rollup188.76億円$ARBArbitrum Orbit Optimism@OptimismOptimistic Rollup408.24億円$OPOP Stack zkSync@zksynczkEVM698.97億円$ZKZK Stack Starknet@StarknetCarioVM431.09億円$STRKStarknet Stack