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zkSync(日:ジーケーシンク)とは・・・

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イーサリアムL2のzkSyncとはコア技術にzk-Rollupを採用しているイーサリアムのL2(レイヤー2)ネットワークの1つを指す。zkSyncには2023年6月現在zkEVMを持たない”zkSync Lite(ジーケーシンク・ライト”とzkEVMを導入した”zkSync Era(ジーケーシンク・エラ)”の2つのネットワークが提供されている。

 

世界初のzkEVM

”zkSync Era”は2023年3月28日にイーサリアムメインネット上にローンチし、世界初のzkEVMを導入したzk-RollupのL2ネットワークとなっている。対してzkSync Lite上ではZigZagのようなパーペチュアルコントラクトを提供するレバレッジDEXなどを使用でき、StarkNetの提供する非zkEVMのStarkExに似たような位置づけとなっている。

 

zkSyncのトークン

zkSyncはArbitrum(アービトラム)やオプティミズム(Optimism)のようにガバナンストークンの「ZKSトークン=仮名」が発行されると予測できるが、2023年6月現在は公式発表はない。そのためエアドロップ開始などのスキャム情報に注意が必要だ。

 

zkSync上のDeFi

zkSync上ではゼロ知識証明の演算と互換性を持つEVMである”zkEVM”を独自開発しており、Optimistic RollupのようにUniswapやCurve Finance、Aaveなどの主要DeFiプロジェクトはまだデプロイされていない。そのため独自のDeFiプロジェクトが多くローンチしており、使用する場合にはラグプルなどの詐欺に注意が必要。

主なDeFiプロジェクトとしてはAMMの”SyncSwap”、”Mute.io”、”SpaceFi”レンディングの”Eralend”、ENSと同様のドメインサービスの”ERA Name Srvice”などが多くのTVLとアクティブユーザーを獲得している。

 

zkSyncへのブリッジ方法

zkSyncへのブリッジ方法は主に下記が主流となっている。

 

・zkSync Era Bridge = 公式ブリッジ

・Move Bridge = SyncSwapのブリッジで公式と互換性を持つ

・Orbiter Finance = 次世代Cross-Rollupブリッジ

・Layerswap = 次世代Cross-Rollupブリッジ

 

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イーサリアムのL2とはLayer 2(レイヤー2)の略で、イーサリアムを”基本となるベースネットワーク”としてL1(Layer1)ネットワークと定義し、L1上に展開する2階層目の新たなネットワークを指す。
L2を利用する利点 イーサリアムやビットコインではブロックにトランザクションを取り込み、そのブロックの前と後ろの親子関係を示す情報とともに”ブロックチェーン”として鎖のようにつながるデータにとそれらのルールを定義した”コンセンサスルール”によってネットワークをセキュアに保っている。
一方でこれらのL1を維持するコストの高さやスケーラビリティの限界、コントラクト実行を行うEVMのボトルネック等から長期的な運用とスケーリング問題をブロックチェーンは必ず抱えている。L2ではこれらの制限を緩和してTX処理などを制限の圧倒的に少ないオフチェーンで処理することでスケーラビリティを大幅に増加させる利点がある。
イーサリアムのL2技術 L2にはビットコインのライトニングネットワークで話題となったが、イーサリアムには
 
・Rollup(ロールアップ)
・Plasma(プラズマ)
・State Channel(ステートチャンネル)
 
の3つの異なるL2コア技術が開発研究されている。
Rollup中心のスケーリング イーサリアムでは2021年に入ってRollupを使用したArbitrum(アービトラム)やOptimism(オプティミズム)などのL2がローンチしており、実際にDeFiを利用することができる。
さらに2023年に入って次世代Rollup技術であるゼロ知識証明を導入したzk-RollupのzkEVMネットワークのStarknetやzkSyncがメインネットローンチしており、L2がメインストリームとなりつつある。イーサリアムは今後10年の開発ロードマップの一部として”サージ(The Surge)”においてイーサリアム2.0とL2を組み合わせることで世界最大規模のワールドコンピュータを構成する。