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MicroStrategy(日:マイクロストラテジー)とは・・・

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ビットコインのMicroStrategyとは米ナスダック($MSTR)に上場しているビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)企業。いわゆる仮想通貨トレジャリー企業としてビットコイン準備金を採用した最初の例としてしられている。2025年7月時点でブラックロックやフィデリティなどのビットコインETFを介さずに現物で60万7770BTC、約10.5兆円相当のビットコインを保有していることでも知られている。

ビットコイン準備金に対してイーサリアム準備金としてはSharpLink Gaming($SBET)などがある。

MicroStrategy概要

MicroStrategy(マイクロストラテジー)社の概要は下記表の通りとなる。

 

項目プロジェクト詳細
社名MicroStrategy
運用資産(AUM)6.6兆円(BTC)
上場$MSTR
上場市場ナスダック
公式X(Twitter)@MicroStrategy
資金調達額79億ドル(1.21兆円)
種類ビジネスインテリジェンス
創設年1989年

 

MicroStrategyのビットコイン買い

MicroStrategy社がビットコインの購入を始めたのは2020年8月からであり、既に4年近く毎年巨額のビットコインを購入している。2021年末にビットコイン価格が暴落を開始し、Three Arrows Capital(通称3AC)の破産の影響から当時バイナンスにも迫っていたFTXが破産。その影響を仮想通貨市場は多くの退場者を出し、MicroStrategyもビットコインポジションの赤字が膨らんだことから2022年はBTC購入の勢いが落ちた。一方で2023年に入って回復の兆しを見せたことからMicroStrategyは1万BTC単位での購入をし、2024年に入ってはビットコインETFの承認もあり5万BTC単位の巨額の購入を行っている。これらのことから約4年で42万3650BTC、約6.6兆円相当を保有しており、ブラックロックの$IBITの53.5万BTC運用に抜かれるまでは世界トップのビットコイン保有数となっていた。

 

$MSTRがNASDAQ100に追加

米ナスダック社はナスダックに上場している非金融系上場企業の上位100社から構成するインデックスの「NASDAQ100指数」にMicroStorategy社の$MSTRを追加することを2024年12月14日にプレスリリースで発表した。

これによりNASDAQ100に連動して運用するETFは間接的にビットコインへ投資する可能性があるということになる。ビットコインは2024年に入って米国証券取引委員会(SEC)による現物型ビットコインETFの承認だけでなく、NASDAQ100でも投資エクスポージャーを獲得したことになる。

 

対義語 : SharpLink Gaming
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