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イーサリアム2.0(英:Ethereum2.0)とは・・・

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イーサリアム2.0とはイーサリアムファンデーションが目指すワールドコンピュータの完成版となるネットワークバージョンであり、次世代のイーサリアムを指す。2020年11月現在はイーサリアムのネットワークバージョンは1.0でありETH1などと表現する。イーサリアム2.0ではマイニングが必要なレガシーチェーンとは別にシステムレイヤーとなるBeacon Chain、トランザクション送金を行うShard Chain、各Shard Chainごとにコントラクトを実行するための次世代EVMであるeWASM、指数関数的Shardなどが今後実装されていくことになっており、5年以上のリサーチと開発が行われている。

2020年11月5日にデポジットコントラクトがイーサリアムメインネット上にデプロイされ、11月24日に335億円相当の524,288ETHがローンチパッドを介してステーキングされた。これによりBeacon Chain起動条件である閾値の524,288ETHを超えたことで、2020年12月1日にイーサリアム2.0フェイズ0の開始が確定となった。

イーサリアム2.0では、最終的に現在のイーサリアムネットワークの128倍以上の処理能力を持つブロックチェーンにおいて最大規模のワールドコンピュータとなる。

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イーサリアムのMEVとは元は”Miner Extractable Value”と呼ばれていた、マイナーやバリデータが得られるブロック報酬とは別に得ることができる利益のことを指す。現在は”Maximal Extractable Value”の略称であり、利益の最大化を指す言葉に変化しているので注意。
DeFiのMEV問題 2020年から2021年にかけてイーサリアムのDeFiが人気を博すようになると、DeFiのフロントランニング問題によるMEV問題が深刻化した。
MEV自体はマイナーやバリデータにとって収益を最大化することは当然のインセンティブであるため、根本的な問題はフロントランニングにあるということになる。このMEVとフロントランニングによってガス代は1000Gweiを超え、2019年と比較するとガス代は最大で200倍にも高騰した。
MEV-BoostとPBS 2022年9月にマージが完了してCasper FFGに移行したことで、バリデータが誰もが平等にMEV-Boostを使用することが可能になり、ステーキング報酬をより高くすることができている。その一方で新たなイーサリアムの開発ロードマップとしてPBSがThe Scourgeとして提案されており、MEVの調整やリスクの軽減、分散性の向上が可能となるだろう。