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Rollup(日:ロールアップ)とは・・・

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イーサリアムのRollupとはL2におけるコア技術の一つで、イーサリアムL1のセキュリティを享受しつつ、トランザクションやEVMによるコントラクト実行をオフチェーンで行うハイブリッド技術を指す。

 

Rollupの仕組み

トランザクションのバッチ処理をオフチェーンでバリデータが行い、シーケンサー(Sequencer)がイーサリアムL1上にデプロイされたコントラクトに書き込むハイブリッド形式で運用する。またRollupではEVMを実装が難しいPlasmaやState Channelのような他のL2コア技術と異なり、EVMを標準的に実装できることから、即座のL2戦力となるという利点がある。

 

Proto-Danksharding

イーサリアムのShapellaの次期大型アップデート”カンクン”で導入されるEIP-4844、通称Proto-Danksharding(プロト・ダンクシャーディング)ではこのRollupのトランザクションを特別なBlobs(ブロブ)として取り扱う実装が行われる予定となっている。このProto-DankshardingによりRollupではガス代を最大100分の1まで削減でき、事実上のイーサリアムのスケーラビリティも増大することになる。

 

Optimistic Rollup一覧

Optimistic Rollupを採用したイーサリアムL2ネットワークは主に

 

・Arbitrum(アービトラム)=ARBトークン

・Optimism(オプティミズム)=OPトークン

・Base(ベース)=トークンなし

・Metis Andromeda(メティス・アンドロメダ)=METISトークン

・Boba Network(ボバネットワーク)=BOBAトークン

 

の5つとなる。

BaseおよびMetis Andromeda、Boba NetworkはOptimismをベースとしたフォークチェーンとなる。

 

zk-Rollup一覧

zk-Rollupを採用したイーサリアムL2ネットワークは主に

 

Linea(リネア):トークンなし(LNAトークン発行か?)

Scroll(スクロール):トークンなし(SCRLLトークン発行か?)

zkSync(ジーケーシンク):トークンなし(ZKSトークン発行か?)

StarkNet(スタークネット):STRKトークン

Polygone zkEVM(ポリゴン・ジーケーEVM):トークンなし

 

の5つでLineaとScrollは2023年6月現在テストネットのみでメインネットローンチはしていない。

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イーサリアムの”LayerZero(ZRO)”とは”オムニチェーン・インターオペラビリティ・プロトコル(Omnichain Interoperability Protocol)”であり、イーサリアムの巨大エコシステムにおける”複数チェーン総合運用性プロトコル”を指す。LayerZeroの主な特徴としては直接的なCross-Rollupブリッジなどのサービスも提供しているが、主に”Bridge as a Service”として20を超えるDeFiやNFTプロトコルに統合されている。
 
LayerZero概要 LayerZeroはLayerZero Labsによって開発されており、主にイーサリアムL2及びPolygonやAvalancheなどのEVM経済圏間のブリッジを提供するStargate(スターゲート)やRadiant CapitalやSuhisSwap、OmniBTCなどの中間プロトコルとして多くのプロジェクトに統合されている。
LayerZeroのプロジェクト概要詳細は下記の表の通りとなる。
項目プロジェクト詳細 開発元LayerZero Labs 公式X(Twitter)@LayerZero_Core メインネットローンチ2020年第1四半期 資金調達額2.93億ドル(449.19億円) トークンシンボル$ZRO 関連プロダクトOFTスタンダード 種類ブリッジ コア技術OFT, ONFT 創設年2021年 トークン配布方法エアドロップ及び寄付 ガスETH, APTその他対応チェーン  
LayerZeroの公式ブリッジ 公式サービスとしては
・アプトスブリッジ(Aptos Bridge)
・ビットコインブリッジ(Bitcoin Bridge=BTC.b)
・テストネットブリッジ(Testnet Bridge=ETH Goerli Bridge)
・USDCブリッジ (LayerZero x Circle)*2023年7月現在デモサービス終了
を提供している。
2023年7月現在、LayerZeroはA16ZやParadigm(パラダイム)、Binance(バイナンス)などから1.71億ドルを資金調達している。
 
LayerZeroの仕組み LayerZeroの仕組みとしてはrenBTCを発行するrenVMのようなミドルチェーン方式ではなく、Orbiter Financeのようなライトノード形式を採用しており、”Bridge as a Service”としてライトノード方式の欠点をクリアしDeFiやNFTプロジェクトが統合しやすいようにUltra Lite Node(ウルトラ・ライト・ノード=ULN)方式を独自に採用している。
 
LayerZeroのZROトークン *詳細は「ZRO」を参照
2024年6月20日、LayerZero FoundationはZROトークンのTGEを開始した。一方でZROトークンはエアドロップではなく、
「付与権利があるLayerZeroユーザーが1ZROトークンにつき0.1ドルを寄付するという事実上のICOとなった」
として多くの避難を受けている。