最新の墨汁マガジン

Proto-Danksharding(日:プロトダンクシャーディング)とは・・・

ツイート

イーサリアムのProto-DankshardingとはELのETH1エンジンで導入される新たなトランザクションフォーマットを実装する技術を指し、EIP-4844として知られている。イーサリアムの開発ロードマップでいう”The Surge(サージ)”に値する。

 

EIP-4844としてデンクン(Dencun)デンクンで実装

Proto-Dankshardingは2023年4月13日に行われた上海アップデートの次の大型実装となるデンクン(Dencun)で実装されることが決定しており、2023年後半から2024年前半にかけてイーサリアムに実装されると予想される。

 

Sharding実装への布石

Proto-Dankshardingはイーサリアムチェーンを分割し、並列でEVMによるコントラクト実行を可能とするSharding(シャーディング)とは異なる実装となっている。一方でProto-Dankshardingで実装する新たなトランザクションフォーマットのBlobs(ブロブ)はSharding実装のさら先のDASと後方互換を持つため、将来のイーサリアムの実装へ大きく貢献することにもなる非常に重要な実装となっている。

 

イーサリアムの事実上のスケーラビリティが増加

またProto-DankshardingにはRollup(ロールアップ)のL2ネットワークの拡張という利点の他にも、「Blobsによる事実上のブロック拡張」が行われるため従来のL2よりさらなるスケーリングが可能となるという大きな利点がある。ArbitrumのTVLの成長やzkSyncやStarkNet、ConsensysのzkEVMである”Linea”などが2023年にイーサリアムメインネットにローンチされることを考慮すると、イーサリアムのブロックはRollupに圧迫されているという現状がある。

そのためProto-DankshardingではRollupでのガス代削減効果の他、CALLDATAによるイーサリアムネットワークへの圧迫を避けることができる。

類義語 : Sharding The Surge
スポンサードリンク

人気仮想通貨用語辞典

ビットコインのMicroStrategyとは米ナスダック($MSTR)に上場しているビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)企業であり、2024年12月14日時点でブラックロックやフィデリティなどのビットコインETFを介さずに現物で42万3650BTC、約6.6兆円相当のビットコインを保有していることでも知られている。
 
MicroStrategy概要 MicroStrategy(マイクロストラテジー)社の概要は下記表の通りとなる。
 
項目プロジェクト詳細 社名MicroStrategy 運用資産(AUM)6.6兆円(BTC) 上場$MSTR 上場市場ナスダック 公式X(Twitter)@MicroStrategy 資金調達額79億ドル(1.21兆円) 種類ビジネスインテリジェンス 創設年1989年  
MicroStrategyのビットコイン買い MicroStrategy社がビットコインの購入を始めたのは2020年8月からであり、既に4年近く毎年巨額のビットコインを購入している。2021年末にビットコイン価格が暴落を開始し、Three Arrows Capital(通称3AC)の破産の影響から当時バイナンスにも迫っていたFTXが破産。その影響を仮想通貨市場は多くの退場者を出し、MicroStrategyもビットコインポジションの赤字が膨らんだことから2022年はBTC購入の勢いが落ちた。一方で2023年に入って回復の兆しを見せたことからMicroStrategyは1万BTC単位での購入をし、2024年に入ってはビットコインETFの承認もあり5万BTC単位の巨額の購入を行っている。これらのことから約4年で42万3650BTC、約6.6兆円相当を保有しており、ブラックロックの$IBITの53.5万BTC運用に抜かれるまでは世界トップのビットコイン保有数となっていた。
 
$MSTRがNASDAQ100に追加 米ナスダック社はナスダックに上場している非金融系上場企業の上位100社から構成するインデックスの「NASDAQ100指数」にMicroStorategy社の$MSTRを追加することを2024年12月14日にプレスリリースで発表した。
これによりNASDAQ100に連動して運用するETFは間接的にビットコインへ投資する可能性があるということになる。ビットコインは2024年に入って米国証券取引委員会(SEC)による現物型ビットコインETFの承認だけでなく、NASDAQ100でも投資エクスポージャーを獲得したことになる。