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Orbiter Finance(日:オービター・ファイナンス)とは・・・

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イーサリアムL2のOrbiter Financeとは次世代Cross-Rollupを提供するブリッジプロジェクトを指す。従来のHop ExchangeやCellarのcBrdige、Multichain(元Anyswap)のようなAMM型の流動性をベースとしたブリッジと異なり、保証金型のインセンティブとペナルティによるEOAアカウントを介した新たなモデルを採用しているという特徴を持つ。

 

Orbiter Financeの仕組み

Orbiter FinanceではCross-Rollupを提供するノードの”Maker”がEOAアカウントをベースにしているため、非常にブリッジが早いという大きな利点を持つ。仕組みとしてはMDCがMakerの保証金を預かり、EBCやSPVCなどのコントラクトで独自の検証可能なネットワークを構築することでシームレスにCross-Rollupブリッジを可能としている。

 

Orbiter Finance対応のRollup一覧

Orbiter FinanceではCross-Rollupだけでなく、イーサリアムL1やEVM経済圏、Validium(StarkEx)などにも対応している。

 

イーサリアム(Ethereum)
zk-Rollup = スタークネット(StarkNet)
zk-Rollup = zkSync Era(ジーケーシンク・エラ)
zk-Rollup = zkSync Lite(ジーケーシンク・ライト)
zk-Rollup =Polygon zkEVM(ポリゴン・ジーケーEVM)
zk-Rollup = Loopring(ループリング)
Optimistic Rollup = Arbitrum One(アービトラム・ワン)
Optimistic Rollup = Arbitrum Nova(アービトラム・ノヴァ)
Optimistic Rollup = Optimism(オプティミズム)
EVM経済圏 = Polygon(ポリゴン)
EVM経済圏 = BNB Chain(バイナンスチェーン)
Validium (StarkEx)= Immutable X(イミュータブルX)

 

過去にはdYdXやZKSpace、Metis、Bobaなどにも対応していたが、2023年6月現在は使用することができない。

 

ORBトークンのエアドロップ

Orbiter Financeは2023年6月現在、ガバナンストークンのORBトークン=仮名、を発行していないがトークンをローンチするとされている。

 

類義語 : LayerZero
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人気仮想通貨用語辞典

イーサリアムのBase Feeとは大型アップデートの”ロンドン(London)”で実装されたEIP-1559による手数料方式で利用される基本となるイーサリアムの手数料を指す。
 
EIP-1559 EIP-1559ではイーサリアムネットワークの混雑具合で変動する基本手数料となる”Base Fee”と2022年8月マイナーに支払われる優先手数料である”Priority Fee”の2つの手数料を定義している。
この2つの手数料の合計が”Max Fee”となっており、Base FeeはEIP-1559によってバーン(償却)されるため、ETHの市場供給量が使われれば使われるほど減少していくという仕組み。
 
ロンドンアップデート前の手数料 ロンドンアップデートでEIP-1559が実装される前はビットコインと同じ”ブロックオークション性”を導入していた。だがこのブロックオークション性には欠陥があり、マイナーがスパムをして有利に釣り上げることや、MEVによる利益を享受するといった悪いインセンティブがあることからBase FeeをバーンするEIP-1559が実装された。
イーサリアム2.0としてShardingが実装されていくことで、EIP-1559の効果が高まり手数料が大幅に下がるように設計されている。
 
Base Feeはイーサリアムの重要指標 Base FeeはEIP-1559の仕組みから「イーサリアム自体の需要を示す重要な指標」である。